今回はTBSアニメの新作「ヤング ブラック・ジャック」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「ヤング ブラック・ジャック」…ヤングチャンピオンで連載されている、脚本田畑由秋、漫画大熊ゆうごの漫画「ヤング ブラック・ジャック」のアニメ化作品で、アニメ制作は手塚プロダクションです。
タイトルの通り手塚治虫の名作「ブラック・ジャック」を原典にした漫画作品のようですが、あのブラックジャックの名前をつけるからにはそれ相当の面白さがないと名前負けしそうな予感がします。でも実際視聴してみると思ったより面白かったです。しかし深夜アニメとはいえ手術シーンまでもリアルに描かれていた手塚治虫の漫画に比べるとかなり…というかほとんどアニメでは患部を写すシーンは無く、出血すらほとんどありません。そのため物足りなさを感じることもありました。
あと気になるのは数々のオサレ演出です。とにかく縫合の糸が舞い踊ったり茨がいっぱい出たり、ブラックジャックの周りに水滴が落ちる演出などカッコイイ演出が多くしかもあんまり意味が無いので鼻につきます。もっと地味でも十分面白いと思うんですがこのあたりも人を選びそうです。
しかしそれでいて手足に血の気が戻る演出は地味だったり、手術シーンの後のブラック・ジャックが緊張していたところなど良いところも多く、ナレーションはアニメ版ブラック・ジャックの声を担当している大塚明夫だったりと細かいところで手が込んでいました。手術シーンでの緊張感はあったので作り方次第では結構面白い作品に仕上がるかもしれません。エンディングで漫画版とアニメ版のキャラのカードを見せる演出も良かったです。
作画は普通です。終始安定していましたが手術シーンがほとんど描かれていないのは少々惜しかったです。BGMは良く、手術終盤で流れていたBGMが印象に残りました。主題歌も悪くはなかったです。
総評
1話の全体的な感想としては、予想以上に面白かったです。手術のシーンは規制のせいかほとんど表現されていませんでしたが、話のテンポも良く原作に対する敬意も感じられ細かいところが良く出来ていました。ただオサレ演出が多いのでちょっと合わない人もいるかもしれません。
1話の個人的評価としては、話は面白かったし作りも安定していたので永久保存版のAランクです。原作のブラック・ジャックの面白さを引き出してくればもっと伸びしろはありそうでした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます