2010年冬・アニメ最終回の感想文その13

2010-05-26 11:05:26 | 2009年秋アニメ関連

 今回も張り切って視聴していきます。今回はローカル局で放送された「生徒会の一存」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Seizon Seizon1 「生徒会の一存」…富士見ファンタジア文庫から刊行されている、葵せきなのライトノベル「生徒会の一存」シリーズのアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。かつて数多くのアニメを駄作に仕上げたアニメ界のA級戦犯・花田十揮氏が久々にシリーズ構成と脚本を担当、さらに声優は新人多数、そしてアニメ制作は微妙な作画が多いスタジオディーンと不安要素だらけだったこの作品、第1話から非常に微妙な作画に加え寒いパロディばかりで激しい地雷臭を感じてしまいました。

そんな1話だったためここから先大丈夫なんだろうかと不安になってしまいましたが、秋アニメでもっとひどい作品があったせいか2話以降はそれほどひどくは感じませんでした。それどころか角川がバックについているためシャフト作品でも無かったパロディも多数見受けられ、質より量で勝負しているので案外飽きることは無かったです。

Seizon2_2 Seizon3_3 そんなパロディに関してですが本当に量が多かったです。角川作品も多かったですが集英社の作品のパロディも有り、宇宙刑事ギャバンのオープニングがあったりガンダムやけいおんもネタにしていました。中でも別格だったのが本編と動きが同じだった「ストライクウィッチーズ」のパロディや、制作協力コナミでメタルギアが出た回、藤堂リリシアの妹と杉崎鍵のしりとりはあまりにも危険で面白かったです。

Seizon4 Seizon5 そしてパロディだけではなくシリアス展開もありましたが、そのシリアスが思いの外良かったです。基本的に杉崎鍵の過去話が多かったですが生徒会メンバーのシリアス回も良く、そして終盤の学園祭後みんなが学校に残る話や杉崎鍵が欠席したときの生徒会メンバーが取った行動もなんか良かったため、パロディとのギャップもあり印象的でした。

Seizon6 …とはいえそこまで面白い作品かとなるとまた話は別で、基本的に生徒会室でのだべりが作品の9割を占めているので演出にも限界が見えたし、パロディが多いためそういうのが苦手な人には受け入れられない作品かもしれません。テンポもそれほど良いというわけではなく、所々に良い演出や面白いシーンもあったんですが全体的に見ると盛り上がりに欠けるところは多かった気がします。作画も極端に悪いところはありませんでしたがすごい良いわけでもなくまさにスタジオディーン作品といったところでした。でもパンチラ描写があざとくなかったのでここは好印象です。

総評

Seizon7 全体的な感想としては、花田十揮シリーズ構成・脚本作品だったため地雷としか見てませんでしたが、終わってみれば予想よりも面白かったです。中でもいくつかあったシリアス回やラストの生徒会の4人と四季を合わせた演出の出来が良く、大抵こういうパロディやギャグがある作品のシリアス展開は寒いのがお約束なのに寒いどころか逆に良かったので正直花田十揮脚本をちょっと見直しました。作画も慣れてしまえばあんまり気にならなかったし、個人的には2期やって杉崎鍵の過去話をもうちょっと掘り下げて欲しかったですね。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その12

2010-05-24 03:14:17 | 2009年秋アニメ関連

 今回もハイペースで視聴していきます。今回はローカル局で放送された「乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。今回も前回に続き最後に総評がありますので、結論だけ見たいならそちらで十分かもしれません。

Nogizakaharuka Nogizakaharuka1 「乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪」…電撃文庫から刊行されている、五十嵐雄策のライトノベル「乃木坂春香の秘密」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はディオメディアです。2008年の1期から1年後に第2期が始まったこの作品、1話からいきなり温泉回でしかも東京MX放送以外で規制が入りまくり、1話の時点で評判はかなり悪かったです。

それでも作品としてのテンポが良ければ全然気にならなかったんですが、この作品は…かなりキツイですね。

Nogizakaharuka2 Nogizakaharuka3 超名門お嬢様な乃木坂春香の秘密を知ってしまった主人公の綾瀬裕人と、乃木坂春香のイチャイチャぶりが延々と続く作品ですが、とにかくお色気描写が多い!乳揺れパンチラはもちろんのこと、偶然の事故で押し倒したり、キスしそうな展開になったらまず間違いなく電話が鳴ったり誰かが乱入したりと、ラッキースケベと寸止めのオンパレードで先の展開が分かりやすすぎて面白味も盛り上がりもありませんでした。これはこういうのを楽しむ作品なんでしょうか。

Nogizakaharuka4 Nogizakaharuka5 それ以外では天王寺冬華の声優が釘宮理恵だったつながりで、手乗りタイガーやシャナの称号が作品中に出てきたり、妹回では「みっかみかにしてあげる♪」など他作品のパロディも至る所に見受けられました。それらのパロディはさりげない程度でしたが、この作品で一番面白かったのは乃木坂玄冬の声優だった立木文彦で、良い意味で悪ノリしてて碇ゲンドウのパロディまでやっていて主人公達よりイイ味を出していました。

Nogizakaharuka6 Nogizakaharuka7 他にも、文句を言いながらも綾瀬優人を応援していたアイドルの姫宮みらんとか脇役は結構良かったと思いましたが、逆に不快なキャラも何人かいて、中でも中盤から登場したスリーピースプロダクションのマネージャー2人組は今作で最も嫌われたキャラクターでした。この2人が開き直った10話は特に実況でも評判が悪く自分も見ていてかなり不愉快になりました。なんでアニメみて不快にならなきゃいけないのか…。

なんだかんだでお約束な展開でしたが最後も温泉回再びで規制が入りまくり、すごい強引な展開に加えラストでもキス寸前にメイド隊が乱入して結局最初から最後まで全く綾瀬優人と乃木坂春香の仲は進展しないまま終わってしまいました。

総評

Nogizakaharuka8 全体的な感想としては、ラッキースケベと寸止めのオンパレードでどこを楽しめばいいのか自分にはサッパリ分かりませんでした。作画もあまり良くなかったし18禁エロアニメに見えてしまったのでここもマイナスポイントで、せめてもうちょっとテンポが良ければ面白かったかもしれません。結局何も進展しないまま終わったので3期も十分できそうですが個人的にはもうこれ以上続けなくてもいいんじゃないでしょうか。でも立木文彦と井上喜久子が演じていた乃木坂夫婦は良かったと思います。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その11

2010-05-21 20:41:03 | 2009年秋アニメ関連

 地上波キー局のアニメに対してローカル局で放送されたアニメの地雷率は異常と言わざるを得ません。今回はそんなローカル局で放送されたアニメ「WHITE ALBUM 2期」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

 あと今回から全体的な感想は最後に 総評 で書いてみることにしてみますので、ネタバレや長文ウザいから結論だけ見たいときは総評だけ見てみてください。

Whitealbum Whitealbum1 「WHITE ALBUM 2期」…Leafの18禁PCゲーム「WHITE ALBUM」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1期は期待を見事に裏切る地雷作で失望しましたが、原作の緒方理奈ルートはクリアしているので今回もがんばって視聴したこの作品、1話では主人公の藤井冬弥が入院した親父に小言を言い澤倉美咲に怒られ、その後恋人がいるのに篠塚弥生と一夜を過ごすという外道ぶりに1話から再び地雷臭を感じました。

1期の時点で原作とは大分変わっていましたが、2期はもう完全に別物と化していて序盤から親父が再び倒れたり、緒方理奈が緒方プロダクションを離脱してMMミュージックに移籍する等アニメ独特の展開になっていました。

さらにオリジナル展開はとどまることを知らず、緒方英二は謎の絵画を集めてるし1期に登場したオリジナル団体「桜団」は解散したと思ったらソロ活動になってそれ以降全く出てこなくなったりともはや原作の原型すらほとんどありませんでした。

しかしそんなことがどうでもよくなってしまうのが、やはり主人公藤井冬弥の行動でした。

Whitealbum2 Whitealbum3 Whitealbum4 1期でも恋人がいるのにいろんな女性のところに行っていて評判の悪かった藤井冬弥でしたが、2期ではそれがさらにエスカレートし最初は篠塚弥生から始まり、大学の学生課のお姉さんとの食事を途中で逃げ出したり、次は緒方理奈とキスしたかと思ったら今度は緒方理奈のレッスンを放置して河島はるかと山小屋で一夜を過ごし、次の回では澤倉美咲と自宅で色んなことをするという外道ぶりに実況では大不評の嵐でした。これでは親父も浮かばれません。でも親父が入院したあとちゃんとマメにお見舞いに行っていたところだけは良かったです。

終盤では1期の最後にちょっとだけ登場した松山めのうがよく登場するようになり、観月マナとの意外な関係が明らかになったのはいいんですが、なんか色々身勝手な行動を取って周りを振り回していたのでなんのために登場したキャラなのか良く分かりませんでした。

Whitealbum5 Whitealbum6 そして最後の明星音楽祭の手前でやっと森川由綺が新曲を出したと思ったら、最終話の本番ではなんとそれを歌わずに原作エンディングを歌い、緒方理奈も飛び入り参加して番組が台無しになり、最後で何かを悟った藤井冬弥が真の女神森川由綺に会いに楽屋に行ったら誰もいなく、そのままみんな電話をしながらENDでひどい最後でした。

 原作屈指の名シーンだった、理奈「私…冬弥君と」もアニメだと、理奈「私…冬弥君とキスしたの。ぶたないの?」由綺「そんなことできないよ」で原作改悪だったしシナリオに関しては悪いところはいくらでもあったけど良いところは探しても見つかりませんでした。

総評

Whitealbum7 全体的な感想としては、もともとイマイチ人気の出なかった原作をさらに悪くした感じでなぜこの作品を今さらアニメ化したのか分かりません。3月に発売された「WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」の宣伝のためにアニメ化したんでしょうか。80年代昼ドラマの雰囲気を目指し、「肉体」がテーマだったらしいこの作品、作画はそれなりでしたが藤井冬弥の性格が悪すぎるうえに、原作完全無視の訳分からない展開に加え原作の素晴らしい曲を全く使わず、さらに最後も意味不明で終わらせたため個人的に2009年で5本の指に入る駄作でした。どうしてこうなった…。

そんな中原作のエンディング曲「POWDER SNOW」を平野綾・水樹奈々の2人で歌うのを見ることになるとは原作をプレイしていた当時は想像できませんでした。オープニングの水樹奈々とエンディングのSuaraといい歌だけは良かったと思います。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その9

2010-05-13 04:17:06 | 2009年秋アニメ関連

 現在一気に秋アニメを視聴していたりしています。目標は今月中に全制覇!今回はローカル局で放送された「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Queensblade1 Queensblade2 「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」…アメリカのゲームブックが原点になっている作品をHobbyJAPANが日本向けに出版した作品「クイーンズブレイド」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はアームスです。今回の第2期の1話は1期のおさらいも兼ねてほとんどは顔見せで終わり2話から本格的なクイーンズブレイドの大会が始まっていました。

しかしさすが1クール作品、試合が早い!登場人物もそこそこ多く試合も多いため2期で初登場した聖なるポーズの使い手おっぱいシスターメルファが10分ほどであっけなく敗北してしまったりしていました。

Queensblade3 バトルに関しては今回はクイーンズブレイド本戦ということで全ての回にバトルがありましたがバトルの動きは予想通りといったかんじで特に動いてはいませんでした。そのかわり1期よりも鎧や服が壊れやすくなっていたのでエロくバトルシーンは規制入りまくりでそこら中画面が白かったです。

Queensblade4 Queensblade5 そんなかんじだったためきっとつまらない作品だろう…と思いきや、ストーリーは予想より良くできていて、さらに試合の組み合わせも女王が勝手に決められるため因縁の対決や師弟コンビによる2対2などもありそこでエキドナが予想以上に弟子思いのイイ人で面白かったです。

Queensblade6 Queensblade7 しかしそれを上回るこの作品で最も素晴らしかったのはアイリでした。意外な組み合わせでラナと一緒になったアイリが世話を焼く話は非常に面白く実況でも最もクイーンズブレイドで応援されていたキャラクターだと思います。個人的にもアイリが優勝してほしかったぐらいで、そのため8話でアイリが消えたときは大ショックでした。

Queensblade8 Queensblade9 決勝戦はある意味因縁ともいえる対決になりましたが多少強引ながら決着をつけ、最終戦の女王アルドラ戦や全ての黒幕との決戦までもちゃんと描き完結させ、アイリ含め退場していたキャラクターもほとんどが復活して予想以上にイイ終わり方だったと思います。

Queensblade10 Queensblade11 全体的な感想としては、平野綾や釘宮理恵など人気声優が喘ぎ声出しまくり規制入りまくりのお色気ネタアニメといえばそれまでですが、中途半端な終わり方をせず最後をちゃんと締めたため思っていたより良い作品だったと思います。そしてなによりアイリがあそこまで素晴らしいキャラだったとは完全に盲点でした。最後もラナのところ行こうとしてたし、どんなアニメも見てみないと分からないもんです。おっぱいお色気アニメと思って甘く見ていてすいませんでした!


2010年冬・アニメ最終回の感想文その8

2010-05-10 11:42:16 | 2009年秋アニメ関連

 …昔に比べ現在はかなり増えた12話で完結する1クールアニメですが、学園モノのような分かりやすい設定でもない限りほとんどが中途半端な終わり方をしたり良く分からない展開になったりするため、原作を売るための宣伝としてアニメ化しているというのも納得です。今回はそのような典型的な1クールアニメ「11eyes」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

11eyes 11eyes1 「11eyes」…Lass制作の18禁PCゲーム「11eyes -罪と罰と贖いの少女-」のアニメ化作品で、アニメ制作は動画工房です。エロゲ原作でパンチラも多数あったこの作品、1話から謎の伏線を残しつつ終わりました。

↓こっから先は話の内容を軽く書いてますが意味不明なんで読まなくてもいいかも。

この作品、とにかく伏線が多く第1話で突然現れた世界「赤い夜」が意味不明だったのはもちろんのこと、その世界に存在している「黒騎士」と呼ばれる異形の人物達がいきなり襲ってきたと思ったら妖刀を5本持つ陰陽師の草壁美鈴がヒロインの1人として登場したり…と次々と謎の展開が続いていました。

11eyes2 11eyes3 そして息つく暇無く今度は眼鏡を外すと人格が変わる電波なヒロインに続き念発火能力を使う不良に、主人公の色違いの目は「アイオンの目」と呼ばれる存在だったりもう厨設定も含め謎は深まるばかりで、さらに毎回エンディングが終わったと思ったら夢の世界が始まりそこは全く別人が語っていて意味不明で、まさに原作知らないと視聴者おいてきぼり展開でした。

11eyes4 11eyes5 そんな意味不明な作品でしたので早々に視聴を打ち切る…といいたいところですがせめて赤い夜の正体ぐらいは知りたかったので視聴を続けていましたが、赤い夜の正体が分かったのはなんとラスト3話で、中盤まではあまり話が進んでいませんでした。

11eyes6 11eyes7 そして9話の最後から一気に話が進み、ヒロインの水奈瀬ゆかは軽い勘違いからどんどんヤンデレ化して紅茶にカミソリ入れたりしたと思ったら全能力無効の特殊能力まで身につけてラスボスの味方までした直後に殺され、禁書目録聖省とかいう機関までも登場して実は世界は7つの並行世界だったり…ってこんな超絶な設定を12話で収まるわけがありませんでした。実際自分も書いてて理解不能です。

↑ここまで良く分からない設定について書いてます。

簡潔に終盤の展開を言えば11話でバッドエンドになって12話で別ルートになって終わりました。

11eyes8 11eyes9 しかしこの作品、話の内容は理解不能でしたがキャラクター作画においては文句無しに素晴らしく、秋アニメの中で「とある科学の超電磁砲」「そらのおとしもの」に勝るとも劣らないキャラクター作画個人的ベスト3に入りました。作画が危うい回も皆無だったし動画工房の仕事の良さは相変わらずでした。

11eyes10 全体的な感想としては、キャラクターを含め作画は素晴らしく、主題歌も格好良かったです。ただシナリオが…結局なんだったのという最後が非常に残念でした。せめて24話あればもうちょっと設定が分かりやすかったかもしれません。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その7

2010-05-09 13:07:56 | 2009年秋アニメ関連

 さぁ早く秋に終わったアニメの最終回を視聴する作業に戻るんだ!という天の声が聞こえてきた気がするので再び最終回を視聴する日々に戻ります。今回はローカル局で放送された「アスラクライン2」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Asura Asura1 「アスラクライン2」…電撃文庫から刊行されている三雲岳斗のライトノベル「アスラクライン」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1期の最終回でアスラ・マキーナとベリアル・ドールの関係が明らかになったところで終わり、今回の2期の1話ではいよいよ1巡目の世界の秘密が明かされ始めていました。

1話から高槻奏の着替えシーンから始まるあたりエロくもある作品でしたが設定はかなり深いため何気に面白かったです…が…作画が…。

Asura2 1話は普通でしたが2話からいきなり崩れていました。「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」にスタッフ持って行かれたのか、それとも「WHITE ALBUM」に持って行かれたのか…とにかく作画が非常に不安定で制作がセブン・アークスなせいか過去の魔王事件を思い出しかねないほどでした。おかげで視聴しているこちらがヒヤヒヤものです。

Asura3 序盤はあまり話が進まなく、途中に運動会で二人三脚とかしてるような話があったと思ったら中盤から怒濤の展開で一気に話が進み、1巡目の世界で起きたブラックホール生成実験やアスラ・マキーナが誕生した理由、悪魔とベリアル・ドールの運命など次々と伏線が回収されたのでネットでの悪評とは裏腹に面白かったです。

Asura4 終盤では強引な展開も少々ありましたが1巡目の世界も見事に救い、ラストバトルでは最後に相応しくほとんど全てのレギュラーキャラにアスラ・マキーナも登場して、さらに1期のオープニングまで流れて熱いバトルでした。最後も中途半端な終わり方をさせずに完結させたので思った以上に良くできていたと思います。

Asura5 全体的な感想としては、作画が不安定なせいかネットでは評判が悪い作品でしたが個人的には予想以上に楽しめました。なんだかんだで最後をちゃんと締めたし、Angelaの歌うオープニングとエンディングやBGMも作品に合っていて良かったと思います。ただ設定がかなり複雑で、1巡目と2巡目のキャラが頭の中で混ざってしまい原作を知らないと良く分からない部分も多くそこは残念でした。


2010年春・アニメ最終回の感想文その7

2010-04-18 16:30:46 | 2009年秋アニメ関連

 2010年春アニメをチェックしつつもまだまだ視聴終了しつつも感想を書き終わってない作品も残っています。今回は2009年秋の日テレ深夜アニメ「君に届け」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kiminitodoke2 Kiminitodoke3 「君に届け」…別冊マーガレットで連載されている、椎名軽穂の漫画「君に届け」のアニメ化作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。「桜蘭高校ホスト部」以来3年ぶりだった少女漫画原作の日テレ深夜アニメ2009年秋の新作だったこの作品、1話から絶妙な雰囲気を醸しつつ演出も良く内容も濃い話で1話からいきなり思わず泣ける話だったため実況でも話題になっていました。

 そんなインパクト絶大だった1話から続いたこの作品、2話以降も思わず身もだえするほどニヤニヤが止まらない展開と泣ける話が交互に続く内容で非常に素晴らしかったです。

Kiminitodoke4_2 この作品、男が見ても惚れるメインキャラ風早翔太とヒロインの黒沼爽子といい個性が強く魅力的なキャラクターが多く、中でもやはり、皆から暗いイメージで見られ劣等感を感じつつもなんとかそのイメージを変えたいと努力しているヒロイン黒沼爽子に感情移入できるなら文句無しにオススメできる作品だと思います。他にも良かったのが声優で、中でも黒沼爽子役の能登麻美子と後に登場する胡桃沢梅役の平野綾のキャスティングがすごくキャラクターに合っていて実況でも絶賛されていました。

Kiminitodoke5 作画もproductionI.Gなので最高…といいたいところですが、人物の作画においてはあまり安定せず結構ばらつくことが多かったのが少々残念。しかしこの作品でいくつかある神回と呼ばれる回の作画は全て良作画だったのであまり気になりませんでした。そんな中背景の描写は独特の雰囲気を出しつつも繊細で作品に合っていたと思います。

Kiminitodoke6 そしてさらにこの作品で欠かすことができないと思ったのがS.E.N.S Projectによる音楽でした。この音楽と演出・声と間が絶妙に合っていてこそあの独特の雰囲気が描かれていたと思います。おかげで他愛のない会話シーンでも鳥肌ものな箇所がいくつもありました。

Kiminitodoke7 2クール放映だったのでじっくり見ることができたこの作品、後半は少々中だるみした印象を受けましたが風早翔太と黒沼爽子とのやりとりは見ていてあまりにも眩しすぎる青春具合に身もだえしながら最後は一区切りついたところで終わったので、これは是非とも最後まで描ききって欲しいと思いました。

Kiminitodoke8 そして日テレ深夜アニメ恒例なのが実写コーナー、残念ながらこれは歴代実写コーナーでもワーストに入りかねなかったです。一番の理由がネタバレ事件で、単行本にもまだ載ってなかった話を言ってしまうのはさすがにNGにもほどがあるレベルでした。まぁ本編とは関係ないミニコーナーでの出来事だったので作品自体には影響は無いんですが、おかげで実写コーナーは大不評でした。

Kiminitodoke9 全体的な感想としては、王道作品ながら全ての面において極めて高い水準の作品で、中でも原作者の椎名軽穂が「このアニメにはTVの中に空気があって風が吹いている!」と言っていた通り特に雰囲気が絶妙な作品でした。個人的には「CLANNAD AFTER STORY」を抜きアニメ人生で最も泣いた作品で、少女漫画原作のアニメ作品でこれほどの良作は初めて見ました。文句無しで殿堂入りです。

Kiminitodoke10 そして最終回の実写コーナーで「2期の実現は皆さんの応援にかかってます!」とか言っていましたが、これはやはり「DVDいっぱい買ってくれたら2期作るよ?」というメッセージとも受け取れました。そんなこと言われなくても買ってますよ!さりげなくこの作品は2009年秋アニメの中で「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」「とある科学の超電磁砲」に続いてDVD売り上げが良いためもしかしたら2期あるかもしれません。ただし日テレ深夜アニメで2期以降が作られた作品は「はじめの一歩」「犬夜叉」「カイジ(こちらは2期制作確定)」しか無いんだよなぁ…。


2010年春・アニメ最終回の感想文その5

2010-03-31 11:37:25 | 2009年秋アニメ関連

 いよいよ明日は「世界樹の迷宮Ⅲ」の発売日!なのでゲームのためにも今はアニメ消化。今回は「テガミバチ」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Tegamibati Tegamibati1 「テガミバチ」…ジャンプスクエアで連載されている、浅田弘幸の漫画「テガミバチ」のアニメ化作品で、アニメ制作はstudioぴえろです。第1話では主人公ラグがテガミとして運搬されることになっていたり、母親の失踪に謎が隠されていたりして面白いかどうかは少々未知数でした。

 最初の2話は主人公ラグと目標となる人物ゴーシュとの出会いと別れで終わり、3話からラグが主人公らしくなりテガミバチとなるために必要な国家資格を取るために旅に出るところまで進みましたが、いかんせん話としてイマイチ盛り上がりに欠け微妙な展開が続き、このまま続くのなら視聴をやめようかと思った寸前、ふと3話の終わり際に出てきた少女ニッチが非常に面白いキャラクターだったため思わず視聴を続けてしまいました。

Tegamibati2 Tegamibati3 この作品、シナリオこそイマイチでしたがキャラクター…中でも女性キャラは非常に魅力的で、さっき登場したニッチに始まり主人公ラグと同棲している車椅子の女豹シルベットにハチノス副館長アリア等素晴らしいおっぱ…じゃなくて女性キャラでした。代わりに男性キャラは主人公ラグが泣き虫でほぼ毎週泣いていたりしていたのを除くとあまりコレといったキャラはゴーシュ以外特にいなかったような気もします。

 中盤はテガミバチらしい仕事が続いて1話完結型のテガミを届けて良い話で終わるのが多かったんですが、いかんせんかなり話が安く、主人公の心弾銃でテガミを撃つとテガミに込められた思いが映像になって周りに映し出されるため

序盤ワケありのテガミ預かる→相手がテガミ受け取らない・心が伝わらない→ラグ心弾銃でテガミ撃つ→テガミの持ち主の本当の心が伝わりイイハナシダナー→ラグ泣く

で終わることがほとんどでした。16話のピアノ弾きの話や17話のディンゴの話は良かったと思いましたがほとんどは微妙だったのが残念です。

Tegamibati4 Tegamibati5 そんな感じで1話完結の話が多く22話あたりからやっと話が続き、主人公が探していたゴーシュの手がかりをやっと見つけたと思ったらゴーシュらしき謎の人物と共に異様にエロいロダが登場して主人公が撃たれてそのまま完…2期制作決定!となり結局主人公の母親が連れ去られた原因や最後の人物の謎や、ラグやシルベットが生まれた日に起きた事件の謎も何もかも明かされないまま1期は終わってしまいました。

Tegamibati6 全体的な感想としては、良くも悪くも最近のジャンプらしい作品といった感じで自分は正直なところレギュラーの女性キャラがエロくなかったら視聴をやめていました。1話完結の話もそれなりだったし鎧虫との戦いも特にすごいものでも無かったし…でもせっかくここまで視聴したことだし最後まで見るとは思います。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その6

2010-03-22 17:22:14 | 2009年秋アニメ関連

 そろそろ冬の新番組だったアニメも終わりを迎えてきた頃ですがまだまだ前期の最終回も見逃せません。今回はローカル局で放映された「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Blacksmith Blacksmith1 「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)」…MF文庫Jで刊行されている三浦勇雄のライトノベル「聖剣の刀鍛冶」のアニメ化作品で、アニメ制作はマングローブです。第1話では主人公のセシリー・キャンベルがエロさと反比例して弱い印象を受けながら、後半になって刀鍛冶ルークが祈祷契約によって刀を作り出したところで終わりなかなか面白そうなかんじでした。

 2話では鎧が砕けたりしてエロに関しては申し分無く、バトルシーンも頑張っていたと思うし作画に関しては特に気になるところは無かったと思います。しかしシナリオとなると微妙と言わざるを得なく、結構要所要所を飛ばしている印象を受けかなり早いテンポで話が進んでいたと思います。それでも悪魔契約や代理契約戦争の内容について説明はあったので原作知らない人が置いてきぼりになることは無かった気がしました。

 ただ序盤であれだけ刀を欲しがっていたセシリーが魔剣を使えるようになったら全く刀の話題をしなくなったりしたので現金だなと思いつつ、刀鍛冶のルークとリサや、シャーロットと3人の侍女にアリアやアニメオリジナルのエルザといいキャラクターは良かったと思います。

 最後はラスボスのようなあのお方が空気を読んで祈祷契約完了まで待っていてくれたりしながらも、傷ついたら撤退して終わってしまい思いっきり不完全燃焼でした。これは2期やらないと怒られるレベルだったと思います。

Blacksmith2 Blacksmith3 全体的な感想としては作画や主題歌は良くできていたと思いますが、複雑な設定があるので原作を知らないと良く分からない部分がアニメだと多々あり、あとセシリーが弱いのにかなり演説口調なのでウザいと感じる人もいるかもしれません。でも個人的にはネットの評判の悪さとは裏腹に思ったより面白いと思いました。2期が確定してるらしいし今度はもうちょっと期待したいところです。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その5

2010-03-15 23:58:08 | 2009年秋アニメ関連

 そろそろ月末には冬アニメが終わりますが、まだまだチェックするべきアニメは残っています。今回は年末に最終回を迎えた日テレ深夜アニメ「青い文学シリーズ」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Aoibungaku Aoibungaku1 「青い文学シリーズ」…集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」企画と、太宰治生誕100周年を機に制作されたアニメ作品で、アニメ制作はマッドハウスです。夏目漱石や太宰治の代表作を、ジャンプの作家が表紙を描き下ろしたことにより始まったこの企画、第1話では太宰治の代表作「人間失格」から始まっていました。ここからは登場した作品順に感想を書いてみたいと思います。

Aoibungaku2 Aoibungaku3 まず最初に始まったのが太宰治の「人間失格」、キャラクター原案は「DEATH NOTE」や「バクマン」の小畑健でした。

この作品がこのシリーズで一番気合いが入っていた作りで、4話構成で一番尺が長かったです。そしてとにかく暗い作風で原作の雰囲気を良く出していたと思いました。主人公大庭葉蔵がバーのマダムや未亡人などと次々とフラグを立てていくのはうらやましくもありましたが、人間不信に陥ってもまだ人間として生きようとする大庭葉蔵が良く描かれていたと思います。こういうアニメを視聴率や売り上げ度外視で作る日テレ深夜アニメは大好きです。この「人間失格」は後日ディレクターズカット版が一部劇場で公開されていました。

Aoibungaku4 Aoibungaku5 続いて始まったのが坂口安吾の「桜の森の満開の下」、キャラクター原案は「BLEACH」の久保帯人でした。

この作品がシリーズで最も原作からアレンジされていると思われます。なんせ彰子役の水樹奈々がミュージカルで歌ったりしていたので、さすがにこれは原作では無いと思いました。しかも主人公繁丸が嫁数人を斬り殺す描写がありかなりグロかったです。これは正直微妙…というか意味不明でした。

Aoibungaku6 Aoibungaku7 その次に始まったのが夏目漱石の「こころ」、キャラクター原案は小畑健でした。

この回は1時間スペシャルで、最初の30分で原作に大体合わせた流れで終わり、後半の30分は原作とはひと味違い主人公の親友Kの視点で物語が独自の解釈で描かれるという今までに無かった作りで結構面白かったです。この原作は高校の時教科書で読んでいたのでちょっと懐かしかったりしました。

Aoibungaku8 Aoibungaku9 次に始まったのは太宰治の「走れメロス」、キャラクター原案は「テニスの王子様」の許斐剛でした。

こちらも原作から大胆なアレンジが施され、メロスがセリヌンティウスを助けるために都まで走るという原作通りの展開は舞台で行い、その裏で主人公が原作の「走れメロス」を執筆し、友人がそれを演じるために主人公の元に帰ってくる…といったかんじのひと味違った作品となっていました。しかし現実と舞台がごちゃまぜになって面白かったんですが良く分かりませんでした…。

そして最終話も1時間スペシャルで、前半では芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、後半は「地獄変」で、キャラクター原案はどちらも久保帯人でした。

Aoibungaku10 Aoibungaku11 冒頭の説明でもあったんですが、道徳の授業で誰もが教わる児童小説が「蜘蛛の糸」だそうです。たしかに自分も小学生のとき読んだ覚えがありました。こちらの「蜘蛛の糸」は久保帯人のアレンジはほとんど無く結構普通に原作通りの内容でしたが、かなり人が死んで流血シーンが多かったです。

Aoibungaku12 Aoibungaku13 そして後半の「地獄変」、さりげなく前半の「蜘蛛の糸」と設定が少しリンクしていました。芸術に全てを捧げた親子の生き様が描かれていて、終盤の展開はすさまじく画面に釘付けになってしまい、こういうアニメは最近まず無いので衝撃的でした。

アニメ本編が始まる前に太宰治や夏目漱石の経歴や作品の説明が軽くあったりしたので、あまり小説を知らなくても作品ができるまでの過程がある程度分かったし、尺が短いと思うところも多かったですが主要なところは押さえてあったので全体的に良くできていたシリーズでした。しかし「桜の森の満開の下」だけは別すぎてなんとも。