2010年冬・アニメ最終回の感想文その4

2010-03-08 04:04:49 | 2009年秋アニメ関連

 先日ついに秋に終わったアニメは視聴終了したので今度は年末に終わったアニメを視聴しています。今回は「ささめきこと」と、ローカル局で放映されていた「そらのおとしもの」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Sasamekikoto_2 Sasamekikoto1_3 「ささめきこと」…月刊コミックアライブで連載されている、いけだたかしの漫画「ささめきこと」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。2009年秋アニメで唯一の百合ものだったこの作品の第1話は「どうして…女の子同士で愛し合っちゃいけないのかしら」で始まりその後女子同士の修羅場が展開されていたりしてかなり意表を突かれました。

 2009年夏アニメで放映されていた百合ものの傑作「青い花」に対してこちらの作品は明るく軽いノリでガールズラブを表現していたので作品的にあまり暗いイメージは感じなく、CMでやっていた通りに友情以上告白未満という微妙な関係を続けていました。

 作画も安定していて特に突き抜けたものこそ無かったですが全体的にバランスが良く、音楽もピアノをメインにした落ち着いた曲が多く作品の雰囲気に合っていたと思います。

Sasamekikoto2_2 Sasamekikoto3_2 キャラクターもなかなか魅力的な人物が揃っていて、中でも主人公村雨純夏が黒髪ロングで眼鏡をかけていたため非常に素晴らしく、そして妄想シーンが突き抜けていたため見ていて面白いキャラクターでした。そしてその村雨純夏と、副委員長で男の娘朱宮正樹とのやりとりは見ていて非常に面白かったです。本編では出番が少なかったのが実に残念、もっと出番を増やして欲しかったところでした。その2人が出てきた女子部設立の話は結構面白かったんですが、朱宮正樹を含めサブキャラの話がかなり少ないため感情移入しづらく、さらに最終話があっさりして終わってしまったので最後はイマイチ不完全燃焼だったと思います。

Sasamekikoto4 Sasamekikoto5 体育のときだけでなく掃除のときもなぜか体操服だったりして女性キャラクター達が総じてエロかったし全体で見るとなかなかバランスの取れた良作でした。そして毎回微妙に変わるエンディングは素晴らしく、エンディング曲「虹色ポケット」も目立ってこそいませんが秋アニメの中では5本の指に入るほどの良曲だったと思います。

Soranootosimono Soranootosimono1 「そらのおとしもの」…月刊少年エースで連載されている、水無月すうの漫画「そらのおとしもの」のアニメ化作品で、アニメ制作はAIC A.S.T.Aです。「バンブーブレード」「天体戦士サンレッド」などの良作を作り続けてAIC系で最も期待していたこの作品、第1話からいきなり主人公の妄想全開でネットでも話題になっていました。

しかしこの作品が完全に有名になったのはやはり、2009年アニメ10大ニュースにも入り一般の業界人にも影響を与えたという噂もある第2話のパンツエンディングでした。

Soranootosimono2 Soranootosimono3 CGで描かれたパンツが空を飛びニュースにも出て音楽も壮大だったこの第2話は、あまりにも頭おかしい方向に全力投球していたため色々なところで話題になり、個人的には2009年最も馬鹿アニメだった「ミラクル☆トレイン ~大江戸線へようこそ~」に続くエロ馬鹿アニメ(褒め言葉)だったと思います。

Soranootosimono4_2 Soranootosimono5 他にも第4話で散っていった「智樹 お宝☆コレクション」ではアニメーター12人に一瞬しか出なかったエロ本の表紙を描いてもらい、なおかつテレビ局で放映できるギリギリを目指してテレビ局と広告代理店とアニメ制作側で30回以上打ち合わせを行ったという異常なまでのこだわりを見せていました。他にも昭和の名曲の数々をカバーして毎回全く違っていたエンディングは必見で、初音ミク役で一躍有名になった藤田咲もエンディングを歌っていたりしていました。

 この作品、エロに関してのスタッフの気合いの入れ方がハンパでは無くさらに作画も極めて良く、ギャグも面白いため非常に完成度の高い作品でした。エロが多すぎるためローカル局でしか放映されず一部でしか話題になりませんでしたがキー局で放映されていても十分話題になる作品だったと思います。

Soranootosimono6 Soranootosimono7 ただのエロギャグアニメでも十分通用する作品でしたが、時折見せるシリアス展開が非常に気になる作品でもあり、最もシリアスに無縁と思われたニンフに暗い設定が見え隠れしていたためそのギャップも魅力的でした。最終話でのあのシーンが残酷で印象に残りつつ、今まで無かったバトル展開を見せ2期に続くような終わり方で、噂では2010年秋に2期をやるとまで言われているので楽しみです。

Soranootosimono8 ギャグ展開が少々しつこいのが少し気になりましたが、それ以外では非常に丁寧に作られていて面白い作品だったと思います。素晴らしい作品だったのに角川作品なせいかDVDのみの販売なのが実に惜しい。


天と地と

2010-01-21 16:25:11 | 2009年秋アニメ関連

Kiminitodoke Kiminitodoke1 現在2010年のアニメの中で個人的にダントツ1位の「君に届け」。毎週面白いですが今週は特に素晴らしかったです。爽子と胡桃沢、そして風早との会話シーンに加え音楽も絶妙でした。そしてこの回はスタッフも気合いを入れていたようで作画が今までの中で最も良く、さらに最後のあのシーンも特筆ものでこの回は実況でも絶賛され神回とまで呼ばれていました。やはり日テレ深夜アニメは萌えとはひと味違った独自の路線でハズレがありません。

 そして冬の新番組ではそろそろ3話まで放映された作品が出始めました。アニメは最初の3話でほぼ決まるという話を良く聞きます。自分は一昨年は最初の1話だけで判断していましたがそれで「とらドラ!」を早く見切りすぎて後悔したので、去年は最初の3話まで見て判断していましたが今度はそれで「大正野球娘。」「空中ブランコ」を見切って後悔したので現在は最初の4話で判断するようにしています。

Bakatesu4 Bakatesu5 そうしているうちに放映された冬アニメの一つ「バカとテストと召喚獣」、正直なところ最初の2話まではイマイチ面白味に欠け、特に試召戦争の戦闘シーンが意味なさ過ぎだったためそろそろ見切ろうかと思っていました。しかしワタナベシンイチが絵コンテと演出を書いた今週の3話は予想を遙かに上回る面白い話で評価は一変、最後まで視聴継続まで昇格です。実況でも評価が高くナベシン回でここまで評判が良いのは久しぶりな気がしました。

Soranowoto3 Soranowoto4 それら良作に対して非常に危険な状態にあるのが「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」で、今週3話まで放映されましたが未だに何をしたいアニメなのか分かりません。今のところどう見ても「けいおん!」の2番煎じのゆるやか軍隊アニメにしか見えず、さらに来週からはいよいよ西尾維新アニメプロジェクト第2弾「刀語」の第1話と放映時間が一緒になるため見切る可能性が極めて高くなってしまいました。背景美術や音楽や世界観は非常に素晴らしいと思うんですが残念です。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その3

2009-12-29 23:51:48 | 2009年秋アニメ関連

 いよいよ今年も残すところあと2日、年末は逆にアニメが放映されなくなるので視聴しまくるチャンスです。今回は「夏のあらし! ~春夏冬中~(あきないちゅう)」「ミラクル☆トレイン ~大江戸線へようこそ~」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Natunoarasi9 Natunoarasi10 「夏のあらし! ~春夏冬中~」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化第2期作品でアニメ制作はシャフトです。毎回恒例となっている新房監督×シャフトの秋の新作であり、なおかつ第1期の人気もあったため秋アニメの本命の一つと言われていたこの作品、1話からマカこと上賀茂潤がほとんどメインとなっていて面白かったです。

 1期の1話のときはタイムトラベルをよく使って強調していましたが、今回の2期ではタイムトラベルを序盤ではあまり使わず普通にギャグアニメのような展開でした。1期のときもそうでしたがシリアスが無いギャグ展開だとこの作品はかなり面白いです。時に上賀茂潤が良くでている回は総じて人気が高くこのキャラが主人公でいいんじゃと思ってしまうこともありました。

 そしてそれ以外の話は個人的にはどうも全体的に面白いとは言い難いかんじでした。所々は面白いんですが全体の1割程度で他がイマイチといったところです。1期から続いている最後の加奈子とやよゐの昭和の作品について語るところは相変わらずで面白かったし、他にも昭和の歌謡曲を1期のときと同じように流している演出は良かったと思いましたが、全体的に面白かったのは最初の2話までで3話以降どんどん意味不明でつまらなくなってきたと思います。原作者自らが脚本と絵コンテを描いた12話もそれほど盛り上がっていませんでした。

 最終回のオチは良かったと思いますが、結局何も進展しないまま「私の夏はまだまだ終わらない!」と言いながら投げっぱなしで終わってしまったので非常に残念な終わり方でした。1期の最終回と違いエンドカードには3期の発表が無かったし、DVD売り上げも良くないのでおそらくこれで完結だと思われます。

Miracletrain3 Miracletrain4 「ミラクル☆トレイン ~大江戸線へようこそ~」…鉄道駅を美形男子に擬人化したWeb漫画のアニメ化作品で、アニメ制作はゆめ太カンパニーです。ここ最近注目を集め始めている腐女子向けのアニメ作品…と思いきや、なんか妙にギャグ色が強かったのでちょっとひと味違った作品のようでした。

 この作品の予想として誰もが最初思っていたのは、毎週色々な女性がこのミラクル☆トレインに乗ることから始まり、悩みを解決して今週もいい最終回だった…という1話完結の話が毎週続くのかと予想していましたが、フタを開けてみたらそんな安っぽい想像の斜め上どころか真上を突き抜けていってしまうほどの馬鹿アニメで毎週テレビに向かって「は!?」と何回も連呼してしまいました。

Miracletrain5 Miracletrain6 その予想を遥かに越える意外性は挙げたらキリが無いですが、たとえば月島十六夜とかは電車の中でもんじゃ焼き始めたり、実は一度乗ったら悩みが解決するまでミラクル☆トレインからは降りられない…と言っていたら普通に他の駅行って降りたり、車掌が仮面つけたまま風呂に入っていたり…と、とくがわがツッコミを毎週入れるのも納得でした。

 こんな無茶苦茶な展開が毎週繰り返しつつも話としてはかなり面白く、見ていてつまらないと感じた話が一つも無いのは驚きでした。お馬鹿アニメとしても一級品で、「戦国BASARA」を抜いて2009年で一番の馬鹿アニメだったと思います。終盤はかなり強引な展開でしたが、「ミラクル☆トレインだしこういうのもあるだろう…」と誰もが気にしてなかったため皆慣れてしまっていました。

 最後は強引ながらうまく終わらせ、エンディングではいままでの乗客の方々がダイジェストで登場したため心憎い演出だったと思います。正直最初の印象とは裏腹に見事に化けた作品で、秋アニメ最強のダークホースでした。

Ukyou Ukyou1 Ukyou2 秋アニメが放映開始された当時、誰かの作品で

←こんなのがありましたが、まさか本当にこのとおりになるとは…左京さんには勝てません。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その2

2009-12-28 23:53:14 | 2009年秋アニメ関連

 今年も残すところあと4日…!今回はフジテレビ水曜深夜アニメ枠「ノイタミナ」の秋アニメ「空中ブランコ」とTBSで放映された「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kuutyuuburanko2 Kuutyuuburanko3 「空中ブランコ」…奥田英朗の小説「空中ブランコ」のアニメ化作品で、アニメ制作は東映アニメーションです。フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作で、さらに「怪~ayakashi~」スタッフが再び制作したということで注目度はそこそこあったこの作品でしたが、第1話があまりにも理解不能な内容や演出だったため非常に評判が悪く秋アニメでも屈指の地雷とか言われていました。

 続く第2話も最後は自分で勝手に解決して終わってしまったためこのまま最後までこんな調子なのかと思いつつ視聴を続けていたんですが、第3話のラストシーンでマユミが言った言葉が一言だけどすごいイイことを言って締めたため思わず視聴を続けてしまいました。

 そうしているうちに実写とアニメの融合という斬新なハイブリッド・アニメーションにも慣れてきて4話以降は普通に面白くなってきました。見ての通り萌えが皆無な作品ですが声優達が実写で見事な顔芸を披露しているため斬新で、テーマソングと共に登場して注射して去っていくマユミも良かったです。

 シナリオも最初こそ意味不明でしたが中盤以降は面白く、義父のアレとか演出盛り上げすぎてて良かったし、ケータイ中毒やパニック症候群など現代でも見られる症状について取り上げた話もあり、さらに作品中のキャラクターを時系列にちゃんとリンクさせていたりとシナリオや構成もよく作り込まれていたと思います。ヤクザの話とか最初からラストの台詞まですごい良かったし、オーナーの話では最後の演出が視聴者も意表を突かれたりして短編シナリオの作品として最後まで良くできていた作品だったと思います。不作が多いと言われている秋アニメの中で1話で切ったりしないで良かった作品だと思いました。

Darkerthanblack3 Darkerthanblack4 「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」…アニメ制作会社BONESのオリジナルアニメ作品「DARKER THAN BLACK」の第2期作品で、アニメ制作はBONESです。オリジナル作品ながら第1期からかなりの人気を誇り秋アニメの本命と呼ばれていたこの作品、第1話からいきなり怒濤の展開を見せつつバトルシーンも多く見せてきて秋アニメでの人気はナンバーワンでした。

 今回の2期は1期の主人公だった黒がサブキャラのようなかんじでメインは蘇芳でしたが、2話以降も怒濤の展開を交えつつ契約者同士のガチバトルは見ていて非常に面白かったです。そして1期のメインキャラが次々と登場しつつもゴルゴとかゴルゴとかゴルゴとか新キャラも続々と出てきて盛り上がっていました。

 設定も深いし作画も良いしたしかに面白いんですが、今回の2期は残念ながら12話で終わりだったため非常に話のテンポが早く初登場で出てきた契約者がその回でいきなり死ぬなどもったいないと思うことが多々ありました。やはり個人的には1期のように25話の2話完結方式でじっくり話を進めて欲しかったです。そのため今回の2期では毎週人が死にまくっていて、アニメ史上まれにみる死に方をしたあの方といいグロ描写に近い死に方もありTBSとはいえよくここまで放映したとちょっと感心してしまいました。

 この作品といえば他にも魅力的なところとして「数多くの隠された謎」があり、今回の2期ではついに1期の謎が解けて完結するのかと思いきや、解決どころか2期でまたさらに数多くの謎を残して最後は某アニメのような訳の分からない終わり方をしてしまい視聴者は混乱したままでした。その後議論が交わされ謎のある程度は納得する結果になりましたが、最後の最後に謎のキャラクターが登場したためこれは3期をやらないと暴動が起きるレベルでした。面白かったんですがやっぱり2クール放映してもうちょっと謎を納得できるかんじに明かして終わらせて欲しかったですね。結局ゴルゴがおいしいところ全部持って行ったと思いました。

Darkerthanblack5 この作品のDVDとBD版にはテレビ放映第1期と第2期の間に起きた出来事を外伝として収録されているようです。今回の2期の出来が良ければ購入も考えていましたがちょっと今回の2期は1期以上に謎だったためやっぱ購入はやめときます…。


2010年冬・アニメ最終回の感想文その1

2009-12-26 00:57:43 | 2009年秋アニメ関連

 さて皆様、いよいよ年末になり秋に始まったアニメも最終回を迎えるに至りました。視聴が終わっていないアニメも多いですが最終回ラッシュは止まりません。今回は「けんぷファー」「にゃんこい!」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kenpufa3 Kenpufa4 「けんぷファー」…メディアファクトリー・MF文庫Jで刊行されている、築地俊彦のライトノベル「けんぷファー」のアニメ化作品で、アニメ制作はNOMADです。この作品からTBSが地上波放映のサイドカットをやめたため16:9のワイドで放映されています。秋に放映が開始された深夜アニメで一番最初に始まったこの作品の第1話は、いきなり美少女が銃を撃ってきて地雷な雰囲気を出しつつ、「ドラえもん」のしずかちゃんや「サザエさん」でワカメちゃんを演じていた声優野沢道子が出演していたりして話題になっていました。

 第1話からかなり視聴者おいてきぼり展開だったため危険かと思っていましたが案の定2話以降も支離滅裂な展開で、しかも戦ったのは最初だけで中盤以降はあまり戦わずにラブコメ要素が強くなっていました。しかしバトルがあるアニメなのに戦わない話のほうが面白かったです。

 作画に関しては最初から最後まで安定していたと思います。しかしバトル演出に関しては非常にショボかったので純粋にキャラ萌えアニメとして視聴したほうがいいと思いました。

Kenpufa5 キャラクターに関してはヒロインの沙倉楓が一番評判が悪く、主人公が男と女のときで性格が180°変わるためさらに拍車をかけていました。代わりに1話で出てきたときはあまり人気が無かった黒髪ロングの生徒会長三郷雫が学園祭以降人気が急上昇して最後にはメインヒロインとまで呼ばれていて、自分も正直なところ生徒会長がいなかったら3話で切っていました。

 あと声優に関してこの作品はなかなか印象的で、特に臓物アニマルの声が前述の野沢道子に加え、夫の内海賢二、他にも田村ゆかりに水樹奈々、能登麻美子と異様に豪華でした。

Kenpufa6 結局のところキャラクターはそれなりに良かったんですが、シナリオが猛烈に悪く最後の最後でけんぷファー同士が戦う理由は明かされましたが、謎の第3勢力白のけんぷファーはあれだけ存在を引っ張っておいて最後の30秒たらずでいきなり負けてその後何事も無く撤退して終わり、BGMに臓物アニマル達の「喜びの歌」が流れるという意味不明投げっぱなしENDでもう不評とか以前に飽きられていました。しかし思ったほど実況などが荒れなかったのは最初から期待されていなかったからとまで言われていて涙目。実際自分も期待していませんでしたが、最終話の番外編は本編を上回るさらにメチャクチャな話で面白いとかそういうのを超越していたので見ていて頭が痛くなりました。

 エンディングの超絶腰振りで毎週腰をおかしくしつつ、会長だけ目当てで結局最初から最後まで視聴してしまいました。作品としてはどうしようもないレベルでしたが生徒会長のキスシーンのエロさだけはハンパでは無かったためそこだけ録画して保存しときました。不作が多い秋アニメの中でもワースト1位を取りかねない恐ろしい作品だったと思います。

Nyankoi5 Nyankoi6 「にゃんこい!」…ウェブコミック誌FlexComicsブラッドで連載されている、藤原里の漫画「にゃんこい!」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。「ヒャッコ」のヒット以来2作目となるFlexComicsのアニメ化作品ということで期待されていたこの作品の第1話は、よく動いていたし話のテンポも良くて面白く、最後に小林ゆう画伯が描いた猫のインパクトが絶大でした。

 2話以降は新キャラクターが出つつ主人公が色々な猫の悩みを解決していく話が続いていましたが、やはり面白い!変に難しい設定も無いため何も考えずに見ることができ、話のテンポもキャラクターもいいしオープニングとエンディングも作品に合っていたし素晴らしかったです。ネットとかでも評判は良く秋アニメの中でも5本の指に入ると言われていました。そして6話でついにツインテール姉妹が出てきてここで人気は最高潮に達した気がします。戸松遥の2役もすごい合っていたしオープニングの可愛さ通りでした。

 このノリで行けば秋はもちろん今年のアニメでもいいところまで行きそうだったんですがそこで水を差す出来事があり、絵コンテ・演出にワタナベシンイチが関わった回で本人が登場したオリジナル回以降、オリジナルの話はほぼ全て評判が悪く、特に魔法少女の話ではてっきり夢オチかと思うほど原作改変してしまっていてお世辞にも面白いとは言い難かったので非常に残念でした。

Nyankoi7 最終話ではCMのアイキャッチで「2期…無い」と言って、最後に手紙で「2期おめでとう」と言い、終わる寸前にタマが「2期はあるのか?」と言って終わってしまったため思いっきり視聴者は困惑したままでした。あれはちょっとひどいと思います。そしてツイッターに載っていた某関係者からの話によるとBDとDVDの売り上げが良ければ2期を作り、売れなければそのまま終わりだそうで、まさに現在のアニメ事情を象徴するような中途半端な終わりでした。

 全体的に見れば作画も最初から最後まで、特に最後は良かったし、オリジナル回以外は面白かったし主題歌も良かったです。不作が多い秋アニメの中で数少ない良作でした。


買ってきた

2009-12-23 18:47:01 | 2009年秋アニメ関連

Kiminitodoke4 素晴らしい出来だったし、録画失敗した回もあったのでせっかくだから現在放映中の日テレ深夜アニメの新作「君に届け」のDVDを購入してきました。日テレ深夜アニメのDVDシリーズは角川とかに比べ値段も安めで良心的な気がします。今回の1巻は3話収録で、音声特典でスピンオフドラマやマスコット、オリジナルイラストカードにマル秘交換ノートと初回特典も多くついていたのに値段は4000円を切っていました。

 すごい良作画というわけではありませんが独特の雰囲気が素晴らしいこのアニメ、少女漫画原作ですが誰が見ても面白いと思います。この作品といい「スキップ・ビート!」といい「イタズラなKiss」といい、少女漫画原作の深夜アニメは侮れない作品が多すぎます。


ネタバレイクナイ!

2009-12-10 07:36:12 | 2009年秋アニメ関連

Kiminitodoke3

←こちらはフィルター済み。

日テレ深夜アニメの新作「君に届け」で毎回最後に実写コーナーがあるんですが、今週はそのコーナーで別冊マーガレットの編集長が最新号の内容をさらりとネタバレしてしまう事件がありました。自分も見てしまったので大ショックです。

 そんな自分も感想文と称してここで多少内容を書いたりしてますが、さすがに今週のアレは無いわ~…さすがにありえなく一気にトーンダウンです。まだ今週の「君に届け」10話を見てない人は絶対に最後の実写コーナーは見てはいけません。ちなみに最新号の内容だったため単行本のみ見てる人でも知らなかったらしいです。アニメの内容はすごいいいのに実写コーナーが足を引っ張りすぎだと思いました。


なべ

2009-11-14 22:07:35 | 2009年秋アニメ関連

Nyankoi4 今週の「にゃんこい!」で…ナベシンが…きた!ううむ「タユタマ」以来ですが再び登場しましたね。しかもセリフつきで。今週では絵コンテがワタナベシンイチだったため登場した模様です。

 しかし実況やネットでは「出張りすぎだ」「DVD買うのやめた」とあまり評判良くないですね。自分はちょっと出るくらいなら気にしませんがさすがにセリフ付きだと何しゃべってるか良く聞こえないし少々ウザく感じてしまいます。あまりにもキャラが浮いてるしなぁ…。


ついんてーる!

2009-11-07 02:54:12 | 2009年秋アニメ関連

Nyankoi3 秋アニメ屈指のダークホースとして現時点でも高い人気を誇っている「にゃんこい!」ですが、とうとう6話目にしてツインテール双子が出てきました。いやいや、ベタでしたが非常にキャラも良かったし戸松遥が2役やってたとは全然分かりませんでした。相変わらず話のノリも良くて面白かったし小難しい設定があんまり無くて気楽に見られるアニメなので非常にシンプルでイイ作品です。

 テレビ放映版はスカートの中は暗黒領域でしたがBDとDVD版は縞パンらしいですよ…!ちょっと心が動いたのは内緒です。


2009年秋アニメ第1話の感想文最終回

2009-10-30 12:52:24 | 2009年秋アニメ関連

 昨日の日記をもちまして2009年秋アニメ第1話の感想文は終わりとなります。これだけ見たにも関わらず正確には「三国演義」「うさるさん」「新・三銃士」「スティッチ! ~いたずらエイリアンの大冒険~」「ローズオニールキューピー」は視聴していませんが…。毎年春アニメと秋アニメは新番組が多いんですが今期も非常に多かったです。

 今期の秋アニメ、全体的な世間の感想としては「見るものが無い」などと言われていて、その原因として「2期モノばっかで1期を見てないと分からない」というのが挙げられていました。

 こうして今回視聴した秋アニメを見てみると、全35作品中13作品が2期ものでした。たしかに多いとは思います。しかしそれを除いても22作品が新作、さらにここから子供向けの番組を除いても16作くらいは新作アニメがあるわけで…ではなぜ見るものが無いと言われたのか、個人的な感想としては「地雷が特にひどかった」と思います。

 同じくらい新作アニメが多く放映された春、前期の夏においても1話からすでに地雷臭が漂うほどの危険作は大体2~3作程度でした。しかし今期の秋は一番最初に始まった深夜アニメ「けんぷファー」からいきなり地雷臭がしたと思いきや、1期で訳分からん終わり方をした「WHITE ALBUM 2期」が相変わらずで、そして「生徒会の一存」が2009年ワーストクラスの酷さ…そしてノイタミナのハイブリッドアニメーション「空中ブランコ」、テレ東大敗北の「FAIRY TALE」と評判の悪い作品が出るわ出るわ。残念ながら秋アニメは不作だと言わざるを得ない状況でした。

 話題作が無かったのも特徴で、作る作品が何かと話題になる京都アニメーションが秋は何も作っていなく、前述したフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の「空中ブランコ」も今期はハズレだったため話題にも乏しかったです。

 では秋アニメは何もイイものが無かったのか…と言うとそんなことはなく、秋アニメでは馬鹿アニメと呼ばれるものが非常に豊作でした。

 ここ最近では「戦国BASARA」が記憶に新しい、真面目なことをしているのに見ていて思わず笑ってしまう「これ考えたの誰だよ!」とついついツッコミを入れてしまう馬鹿なアニメ、今期は「そらのおとしもの」が1話からエロ全開の中二展開でぶっ飛んでいたと思いきや2話でパンツを空に飛ばしてEND等数々の伝説を作り、「ミラクル☆トレイン~大江戸線にようこそ~」では単なる腐女子向け作品かと思っていたら駅の方々が普通に公園とか歩いていて突っ込みどころ満載のギャグアニメだったし、「新・恋姫†無双」では変なまわし着けて女武将達が相撲とってたし…と見ていて思わず笑ってしまう作品が多かったです。

 そしてもう1つ、今期は泣けるアニメ「君に届け」があったのも見逃せません。萌えるアニメや笑えるアニメは毎回少なからずありますが泣けるアニメは一年通してもほとんど存在しないため非常に貴重でした。能登麻美子が極めてツボにハマっていたこの作品、毎回涙腺緩みっぱなしです。

 あと今期はAIC系制作会社がアニメを制作している作品が多く、夏アニメでは「GA 芸術科アートデザインクラス」が予想外のヒットを記録していましたが今回は「にゃんこい!」「ささめきこと」「そらのおとしもの」「天体戦士サンレッド」の4作品を制作していてその全てが秋アニメの中でも評価が高いのでさりげなくAICが秋アニメを盛り上げている感じがします。

 今期の2期、3期モノは良くも悪くも今のところ1期と同じ完成度だと思われます。でも今のところ2期になってつまらなくなったという意見は聞かず逆に面白くなってきた作品が多いイメージ。「とある科学の超電磁砲」も上条さん出てきて盛り上がってきた感じがします。

 それでは最後に毎回恒例、今期の第1話で一番面白いと思った作品は…総合的に見るとAIC系が作ったアニメ大勝利ですが今回は

Darkerthanblack2 秋アニメの大本命と言われたこの作品、萌え度も上がっていますが相変わらずの正統派バトルもので毎回急展開して全く先が読めず、1期のキャラも次々登場してきて相変わらず非常に面白かったBONESの「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」を推したいと思います。

 …これで終わりだと「じゃぁ1期見てない人は面白いの何もないんかい」となりかねません。個人的に今期の1期モノでは

Kiminitodoke2 久々に泣けるアニメだった日テレ深夜アニメの新作「君に届け」が一番でした。毎週風早君の爽やかさに萌えつつも、能登麻美子の語りが非常に心に響きます。さりげなく毎週非常に楽しみになっている作品でした。これで2009年秋アニメ第1話の感想文は終了…すなわち2009年全てのアニメの第1話の感想文は終わりです。すさまじい長文の数々でしたがもし読んでいてくれた猛者がいたら感謝!そして自分は夏アニメの最終回の感想文の作業に戻ります。今回も長くなってしまいましたがありがとうございました。

高崎の2009年秋アニメ第1話の感想文 完

おまけ 高崎の2009年秋アニメランク付け

Sランク(神!DVD、BD購入も視野に入れるレベル)…「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」

Aランク(面白い!録画して保存)…「君に届け」 「にゃんこい!」 「とある科学の超電磁砲」 「天体戦士サンレッド 2期」 「ミラクル☆トレイン ~大江戸線にようこそ~」 「そらのおとしもの」 「聖剣の刀鍛冶」 「ささめきこと」 「夏のあらし! 春夏冬中」

Bランク(視聴継続)…「11eyes」 「青い文学シリーズ」 「怪談レストラン」 「しゅごキャラ!パーティー」 「テガミバチ」 「犬夜叉 完結編」 「真・恋姫†無双」 「こばと。」

Cランク(実況で画像だけ回収)…「けんぷファー」 「アスラクライン2」 「あにゃまる探偵キルミンずぅ」 「キディ・ガーランド」 

Dランク(黒歴史)…「生徒会の一存」 「戦う司書 -The Book of Bantorra-」 「乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪」 「クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者」 「FAIRY TALE」 「空中ブランコ」 「WHITE ALBUM」

子供向け、採点不能な作品は除外してあります。