2012年春終了アニメ「PSYCHO-PASS」最終回の感想文

2013-03-31 06:26:47 | 2011年秋アニメ関連

フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」でも最終回が放映されていました。今回は「PSYCHO-PASS」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

PsychopassPsychopass1Psychopass2Psychopass20「PSYCHO-PASS」…フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」のオリジナルアニメで、アニメ制作はProductionI.Gです。「踊る大捜査線」の監督や現在最も注目されている脚本家虚淵玄やsupercellなど豪華スタッフが集結して作られたこの作品、1話からギミックや演出満載で、朱が若干ウザかった以外非常に面白い出来でした。

Psychopass4Psychopass5Psychopass6Psychopass7この作品、近未来のサイバーものといったかんじで魂の数値化や全てを管理しているシビュラシステムと呼ばれる完璧な存在など設定としてはかなり面白かったです。序盤は犯罪を解決する2話完結くらいの短い話がありましたが、科学だけでは説明できない心理的な観点での推理やプロファイリングまでも使い犯人を見つけていくシーンもあり見応えは十分でした。

Psychopass8Psychopass9Psychopass10Psychopass11それに加え近未来らしい演出として、ホログラムを使ったオブジェクトや人工知能による家電、車の無人運転など細かいところの描写も手が込んでありましたが、やはり極めつけはドミネーターでしょうか。日高のり子が音声ガイダンス役で運用されるシビュラシステムの象徴であるドミネーターの犯罪係数を読み上げるシーンとエレミネーターが起動するシーンは厨二心全開で素晴らしかったです。ある意味この作品を象徴する演出でした。

Psychopass12Psychopass13Psychopass14Psychopass156話から次第に核心に入り槙島と狡嚙の戦いという構図になっていきましたが、そちらに力がいきすぎたため他のキャラクターの設定や世界観などが描写不足だったのは非常に惜しかったです。特に縢と唐之杜の2人なんてほとんど過去の描写がなくて可哀想なほどでした。それと特に世界観の説明をもっとしていれば、ヘルメット事件のときの市民の動きに納得がいったかもしれません。

Psychopass16Psychopass17Psychopass18Psychopass19槙島の言っていたことが抽象的すぎて良く分からなかったせいもあり、イマイチラスボスぽくなかったことや、結局のところ世界はすぐには変わらないという結論で終わったり、なんともスッキリしない終わり方だったのも少々惜しかったです。素材は良いと思うのでなんらかの形で続いてほしいとは思いました。

Psychopass21Psychopass22Psychopass23Psychopass24作画は非常に良かったです。ProductionIGも力を入れていたようで、人物はもちろんギミックも非常に細かく描かれていて文句無しでした。BGMも良く、犯人を追いかけるときに流れた曲が特に秀逸です。主題歌も演出と相まって良く、エンディングにはギルティクラウンの作中バンドEGOISTが復活して歌っていたのが非常に良かったです。

総評

Psychopass25全体的な感想としては、近未来のサイバーものとしては今時珍しく硬派でかなり面白かったです。しかし実況でも指摘されていましたが、世界観の説明がエンディングの一文だけだったので色々なところで理解できないシーンがあったのが残念でした。それでも機械のギミックやBGMは良かったので全体的なレベルは高かったです。

全体的な個人的評価としては、1話の時点では設定の説明が多めでしたがアクションの見応えがあり面白かったので永久保存版のAランクでしたが、良くも悪くもそのまま安定して最後まで走り抜けた感じだったのでそのまま評価も変わらず永久保存版のAランクでした。

BD/DVD売り上げも8600枚とまずまず売れたようです…が、この品質を考えると多分トントンかもしれません。この手の作品は売れづらいのかも。

新しい攻殻機動隊を目指すということをコンセプトに作られたらしいこの作品、多少無理はあったかもしれないけれど面白かったので続編や外伝が作られるとしたら期待したいところです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿