Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

恋戦。OKINAWA Rendez-vous

2012-11-13 | 映画(ら行)

■「恋戦。OKINAWA Rendez-vous/恋戦沖縄」(2000年・香港)

監督=ゴードン・チャン
主演=レスリー・チャン フェイ・ウォン レオン・カーフェイ ジジ・ライ

 沖縄万座ビーチホテルも出てきてリゾート気分いっぱいのおしゃれな恋愛映画。うわーっ、また沖縄に行きたくなった。女に弱い大泥棒とその相棒、日本人ヤクザとその中国人情婦、バカンス中の香港の警察官とその恋人。個性豊かなキャラクターたちが恋と金をめぐって入り乱れる様子が実に面白い。男女の感情だけでなく素性を隠したやりとりが観る側を少しハラハラさせ、日常を忘れさせてくれるデートで観るには最高の映画だろうな。ハチャメチャやってた登場人物たちが物語の終わりには、すっかりあちこちでカップルとなり普通の人になっていくのは、まぁ予定調和なんだけど見事にまとめているから観ていて爽快だ。

 プラターズの♪The Great Pretenderが上手に使われているのも嬉しい。恋の痛手を人に見せまいとする男の歌だけど、ここではレスリー・チャンが気持ちを隠していることをうまーく表現しているかのようだ。ただ恋愛映画としてはレスリー・チャンとフェイ・ウォンがあまりにも感情を抑え込んでいるのでちょっとじれったくもある。だいたいフェイ・ウォンは表情に変化がない人だからね(故に「2046」のアンドロイド役は巧かった)。その分この映画で頑張っているのはレオン・カーフェイ。「南京の基督」や「愛人/ラ・マン」とは違ったコミカルな役柄で見事に好演。それに友情出演の加藤昌也もよかった。レスリー・チャンの相棒役ヴィンセント・コクは、「少林サッカー」のチャウ・シンチーとも仲良しの映画人。ジャッキー・チェンの「ゴージャス」の監督・脚本を手がけた人物でもある(劇中フェイ・ウォンが泊まっている部屋に「ゴージャス」のポスター貼ってあったよね)。

 ★

この文章を書いたのは2004年。外国映画で日本がロケにになるとなかなか嬉しいものだが、沖縄がおっしゃれなリゾートとして登場し、恋のバトルの舞台になるなんてわくわくするね。プラターズが流れる映画って素敵なのが多い。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする