アフガニスタンで、韓国人が旧支配勢力のタリバン側に
拉致されて人質となっている。
タリバン側の要求は韓国軍の撤退と、仲間の釈放である。
このニュースを聞いたとき、真っ先に思い出したのが
3年前のイラクでの香田さんの人質事件である。あの時の
相手側の要求も、自衛隊の撤退であった。しかし日本政府は
これを拒否し、その結果香田さんは殺害された。
当時日本では、「なぜあんな危険なところへ行ったのか?」と
いうような、自己責任を問う批判めいた意見が多数聞かれた。
今回の韓国人らは23人という団体であり、幸田さんの場合とは
状況が違い、一概に比較はできないが、韓国では、このような意見は
出ていないのであろうか?
そんなことが、ちょっと気になった。
現在交渉中ということであるが、全員の無事解放を祈りたいと思う。
今から9年前の7月の今頃、ちょうどアフガニスタンを旅していた。
当時はタリバンが、国土の8割程を支配し、北部のマザーリシャリフで
北部同盟と戦闘をしていた頃である。2週間ほどの滞在では、本当に
色々な出来事があり、詳細は語りつくせないほどであるが、常に緊張
しながらの旅であったことを記憶している。
イランから入国した時、タリバンの役人に、開口一番「この国では写真は
一切撮ってはいけない」と言われ、隠し撮りをしながら旅を続けた。
途中、何度もタリバンの詰め所に呼ばれ、何度も尋問を受けた。
しかし、いくつかの詰め所では、タリバンの方々と大撮影会に
なった時もある。
その中の1枚に、笑顔のタリバン兵士に囲まれ、カラシニコフを持たせて
もらい、ひきつった笑顔で写っている自分がいる。
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