何年かぶりに元同業者のおじさんが訪ねてきて、話が弾んだ。
5年くらい前までうちの近所に住んでいたのだが、ちょっと離れたところにマンションを買って引っ越したらしい。おじさんは15年くらい前までエスニック雑貨屋さんを何軒かやっていたのだが、先細りする需要に見切りをつけ、住宅設備会社に転職して今に至っている。もうすぐ定年で、再雇用であと5年くらいは働けそうだと言っていた。私より10歳くらい上になる。49歳までずっと自営で、そこから会社員という、なかなか珍しい経歴の持ち主だ。元々大阪大学卒の優秀な人で、趣味で取ったいくつもの資格が身を助けてくれたと言っていた。タイ人やフィリピン人の若い彼女がいたりいなかったりでずっと独り身。今でも休みを利用して、アジアのあちこちに出かけていて、タイの事情なんかは私よりもずっと詳しい。
知識量が半端なく、話始めると止まらない。「その話には裏話があってね…」というのも口癖で、面白いけれど1時間くらいで疲れてくる。ただ嫌味がないので、別に嫌なわけではない。ある意味どこか天然なのかもしれない。こういう人は大学に残って研究者とか講師とか教授になれば良かったんじゃないかと思う。
話の流れで、今でもアジアの若い子の尻を追いかけているという話になった。それに対して、ちょっと否定的な返事をすると、少しムッとして「これはね、相互扶助の関係から成り経っていて恋愛とは別の次元の問題で、その点をお互いが理解していれば、外野がとやかくいう問題ではないんだよ…」と熱弁。なんだか取ってつけたような話で、ちょっと説得力に欠けるが、おじさんは人助けの意味合いを無理矢理こじつけることで、変態趣味を薄めようとしていると思った。
さすがに「未成年とか子供はダメですよ…」と言うと、「僕は子供には興味ないよ、一応、17歳以上ということにしている…」と、おじさん。
「それ、完全に未成年じゃないですか?」と言うと、「いや一応、むこうでは16歳から車の免許が取れるから…」と、おじさん。
車の免許が取れる年齢が成人だという定義はどこにもなく、これも単におじさんのこじつけに過ぎない。
まぁ、こういう趣味の人は国を問わず、少なからずいるもので、おそらく無くなることはないんだろうと思う。幸いどんどん貧しくなっていく日本では、渡航者の減少と共にこういう輩も減っていくだろうし、タイなんかでは、円安で夜遊びが出来ないということがニュースになっているくらいだから、以前よりは随分いなくなったんじゃないかと思う。
おじさんは最後に、5年前に引っ越した時に、15年前以上に仕入れた商品が段ボールでひと箱、開封していないまま出てきたんだとか。そこにはマットミーのシルクのブラウスやパンツが70~80枚出てきて、良かったら買ってくれないかと…。
なるほど、おじさんは、今日ここに来たのは、これを言いたかったのかなと思った。
本人は、ついでがあってなんて言っていたけれど…。
でも、15年以上、寝かせてあった商品ってどうなんだろう?
「一応、数が多いので、見てからじゃないと…」と伝えてたら、
「また来るね…」と言って、なんだかうれしそうに帰って行った。
1時間半以上いて、おじさんは1時間15分は、しゃべっていたように思う。
次回は、今日の半分くらいでお願いしたいな…。
5年くらい前までうちの近所に住んでいたのだが、ちょっと離れたところにマンションを買って引っ越したらしい。おじさんは15年くらい前までエスニック雑貨屋さんを何軒かやっていたのだが、先細りする需要に見切りをつけ、住宅設備会社に転職して今に至っている。もうすぐ定年で、再雇用であと5年くらいは働けそうだと言っていた。私より10歳くらい上になる。49歳までずっと自営で、そこから会社員という、なかなか珍しい経歴の持ち主だ。元々大阪大学卒の優秀な人で、趣味で取ったいくつもの資格が身を助けてくれたと言っていた。タイ人やフィリピン人の若い彼女がいたりいなかったりでずっと独り身。今でも休みを利用して、アジアのあちこちに出かけていて、タイの事情なんかは私よりもずっと詳しい。
知識量が半端なく、話始めると止まらない。「その話には裏話があってね…」というのも口癖で、面白いけれど1時間くらいで疲れてくる。ただ嫌味がないので、別に嫌なわけではない。ある意味どこか天然なのかもしれない。こういう人は大学に残って研究者とか講師とか教授になれば良かったんじゃないかと思う。
話の流れで、今でもアジアの若い子の尻を追いかけているという話になった。それに対して、ちょっと否定的な返事をすると、少しムッとして「これはね、相互扶助の関係から成り経っていて恋愛とは別の次元の問題で、その点をお互いが理解していれば、外野がとやかくいう問題ではないんだよ…」と熱弁。なんだか取ってつけたような話で、ちょっと説得力に欠けるが、おじさんは人助けの意味合いを無理矢理こじつけることで、変態趣味を薄めようとしていると思った。
さすがに「未成年とか子供はダメですよ…」と言うと、「僕は子供には興味ないよ、一応、17歳以上ということにしている…」と、おじさん。
「それ、完全に未成年じゃないですか?」と言うと、「いや一応、むこうでは16歳から車の免許が取れるから…」と、おじさん。
車の免許が取れる年齢が成人だという定義はどこにもなく、これも単におじさんのこじつけに過ぎない。
まぁ、こういう趣味の人は国を問わず、少なからずいるもので、おそらく無くなることはないんだろうと思う。幸いどんどん貧しくなっていく日本では、渡航者の減少と共にこういう輩も減っていくだろうし、タイなんかでは、円安で夜遊びが出来ないということがニュースになっているくらいだから、以前よりは随分いなくなったんじゃないかと思う。
おじさんは最後に、5年前に引っ越した時に、15年前以上に仕入れた商品が段ボールでひと箱、開封していないまま出てきたんだとか。そこにはマットミーのシルクのブラウスやパンツが70~80枚出てきて、良かったら買ってくれないかと…。
なるほど、おじさんは、今日ここに来たのは、これを言いたかったのかなと思った。
本人は、ついでがあってなんて言っていたけれど…。
でも、15年以上、寝かせてあった商品ってどうなんだろう?
「一応、数が多いので、見てからじゃないと…」と伝えてたら、
「また来るね…」と言って、なんだかうれしそうに帰って行った。
1時間半以上いて、おじさんは1時間15分は、しゃべっていたように思う。
次回は、今日の半分くらいでお願いしたいな…。