ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ロスケの大学校

2024-06-14 13:05:15 | 時事(国内)
ロシア極東連邦総合大学函館校が閉校へ…。

まさかロシアの国立大学の日本校があったなんて全く知らなかった。一応、文科省認定で専門学校の位置付けなんだとか、そういえばたしか、80年代の後半~90年代前半にかけてアメリカの大学の日本校が作られる事がちょっとしたブームになったことがあった。テンプル大学とか、そんな感じだったような気がする。ただ実態として胡散臭いものも多く、短期間でほとんどが閉校になったと、後で聞いた。このロシアの大学も時代的にはそういう頃に開学しているみたいだけど、30年という長期間、しかも函館という立地でよくやっていたなと思う。

ちなみに学費は、授業料は年間70万円。 入学金は15万円。 それとは別に教育充実費1年分として2万円、設備費1年分として2万円ということで、ロシアでは国立であっても日本では私学ということで、まぁ、それにしては比較的良心的といえるかも。でも在校生が14人とか、よくそんなんでやっていたなと、もしかするとロシア本国からの支援金があったのかもしれない。これは以前、翻訳会社を営む友人が言っていたが、ロシア語の需要は結構、多いにもかかわらず、ロシア語を学んだり話せたりする人は極端に少ないらしく、仕事を依頼できる人がなかなか見つからなかったと。これから外国語を学ぶなら、ましてや言葉を職業とするならロシア語は穴場だよと。

日本のロシアのイメージはいつの時代も悪く、別にウクライナで特別に悪化したわけではない。ただしさらに背中を押してしまい、これ以上ないくらい地に落ちてしまっているのは間違いない。けれど友好だろうが敵対だろうが、本来、相手言語を理解できる人材は必要不可欠なはず。特に暗号とか言い回しなどは、相手国の文化を含めた歴史背景の知識が必要でもあり、語学というのは単なる文法や単語ではなく、相手国に対する深い知識を含めた幅広い意味での学問だからだ。。
ロシアとの関係が複雑になっている現在、ロシアの専門家育成のためにもロシア言語の習得者は増えたほうがいい。けれど、それを職業にできるだけのバックボーンが日本にはあまりないのが残念なところである。

中国の孔子学院とは違い、本国から指名を帯びた胡散臭い人らが暗躍する学校ではなかったのが、せめてもの救い。

プーチン亡き後、再び開校したら良いんじゃないかと思う。





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