ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

フィリピン紀行(その2)

2013-12-03 20:58:47 | 旅行(海外)
マニラでは朝食を食べると、毎日、数時間は街に出かけた。

3歳児を連れての街歩きは、なかなか大変だ。車は多いし空気は悪い。
割と涼しい時期だったとはいっても、それなりに日中は暑いし通りを
渡るだけでも子供がいると気が気でない。

これまで香港、マカオにウラジオストック、ハバロフスクと場数だけ
は踏んできたが、マニラはちょっと厄介過ぎた。その最たるものが排
気ガスだった。古い車やバスも未だ現役で15年くらい前のバンコクが
ちょうどこんな感じだったか。

それでもイントラムロス(スペイン時代の古い町並み)やチャイナタ
ウン、市場やマラカニアン宮殿などにもせっせと出かけた。市内を走る
高架鉄道は渋滞知らずでありがたい反面、料金も安いせいか常に混んで
いる。

一度は夜出かけた帰り、タクシーが捕まらず途中まで列車を使うことに
なったのだが、その時の混雑がまるで山手線の通勤ラッシュ並だった。
乗車率200%の車内にリュックと子供を抱えて乗る羽目に。しかも方向を
間違え、途中で戻ることになった。時間は夜9時を過ぎ、さすがにマニラ
でもこんな時間に幼児を抱えてこのような電車に乗る人はおらず、「
なんだこの外人!」という視線ながらも、親切に席を譲ってもらえたのは
ありがたかった。またうちの子供もこのような圧縮ストレスを笑ってやり
過ごしてくれたのでなんとも助かった。

しかし、こういうバカ親にあちこち連れまわされる子供はたまったもの
ではないだろう。幼児の時なんて「旅行はストレス」以外の何ものでも
ないはずだ。しかも海外となるとそこに「苦痛」も伴う。気持の良い場所
ならまだしも、特に楽しい場所でもないし暑いし臭いし、人は多いしでは
「期間限定のソフトな虐待」に近いかもしれない。

しかし「子は親を選べない」のである。まぁ、これも運命だと思って耐え
ていただきたい。

それでも結局、夜遅かったのはこの日1日だけで、あとは9時には寝かせた。
他にはプールなどでご機嫌を取ったつもりだったが、帰国日に「フィリピ
ンどうだった?」と聞くと、「嫌い」とひとこと返ってきた。そういえば、
ロシアの時も同じ反応だったな。

いつかデイズニーランドに連れて行ってあげるその日まで、あと2~3回は
訳のわからないところに付き合っていただきたい。

とは言うものの、日本から一番近い東南アジアがフィリピンである。4時間
で着いてしまう。イメージは悪いが、物価はタイと同じか少し高い程度で
治安も言われているほど悪くない。英語は通じるし人は柔らかいのでアジア
好きにはもってこいの国である。

来年3月には名古屋からマニラへLCCが飛ぶことになったらしい。
名古屋から片道5000円でフィリピンへ行ける日も近い。

子連れ旅に「フィリピン」個人的には、ぜひ、お勧めしたい。


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