越境

帰国いたしました。

出発したのはちょうどクリスマスイブの24日。
午後遅くに香港に着き、列車で中国へ向かった。直通列車は案の定
満席で仕方なく一度香港側の羅湖へ行き、深圳へ入った。
時間はちょうど夕方、帰宅ラッシュ時に当たり、しかもクリスマス
イブだった為か、国境の混雑はいつもの倍。子供用おむつを抱えた、
多くの大陸人民で大混雑だった。

しかも、25もあるイミグレブースのうち、外国人に開かれているのは
そのうちのたった2つだけ。そして3ブースが香港、澳門、台湾同胞
専用で、残りはすべて内地人（大陸人民用）だった。確かに越境する
ほとんどの人は内地人だったとは思う。しかし、これだけいる外国人
に対してブース2つはあんまりである。というかイジメに近い。

結局、香港越境に1時間以上、中国入国に45分、同じ国なのにたった
100メートル移動するのに2時間もかかったのである。ちなみに復路は
空いていて25分で越境完了だった。

いい加減、このボーダーは廃止すべきだ。
もう、大陸中国も香港もかつてほど経済レベルでは大きな差はないだろ
う。大陸で制限されている出産や様々な権利などの違いはあるにしても、
それは出入国管理ということで管理しなくても、他のやり方でも可能な
はずだ。

いやいや、やっぱり人だけではなく、モノの関税などが大きく異なれば、
一緒にするわけにはいかないのかもしれない。うーん、無理なのか！
しかし、ともかく人が多過ぎる。

なんとか方法はないのだろうか？

まぁ、ともかく外国人の越境時間短縮だけはお願いしたいと節に思う。

その後、疲労困憊状態でホテルに着いたのが夜の9時過ぎだった。腹が減
っていたので荷を下ろすと、すぐにいつもの水餃子屋台へ直行した。

クリスマスイブに一人寂しく、ハルピンビールと熱々の水餃子。

やっぱりこの国って、クリスマスは似合わないんだな…とつくづく思うに
至った。

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