ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

頭の痛い話

2011-04-09 10:19:34 | 時事(国内)
アーティストの斉藤和義が原発批判ソングを歌う姿を収録した動画が
話題を呼んでいる。

斉藤和義、全く知らなかったな。
これは、もう、聞いてもらうしかないが率直に過激な歌詞である。

「この国を歩けば原発が54基、教科書もCMも言ってたよ、安全です」
「ずっとウソだったんだぜ、やっぱ、ばれてしまったな」
「ホウレンソウが食べたい…」
「風に舞う放射能はもう止められない、何人が被曝すれば気がついて
くれるの?この国の政府」などと歌い、国の原子力政策を痛烈に批判
している。

何となく、忌野清史郎を思わせる。

歌は、昨年4月に斉藤がビクターからリリースしたシングル「ずっと好きだった」
替え歌のようである。しかし、ビクターでは「本人がアップロードしたもの
ではなく、非常に困惑している」とか「本人や会社の意思と関係なくアップされ
たものなので、削除依頼をさせていただいている」と言い訳しているようだが、
ここはひとつ腹をくくっていただいて、正式に発売すべきであろう。
 
少なくとも本人が歌っているのは事実だし、斉藤氏が反原発派かどうかは別に
して原発行政に懐疑的だったのも事実である。尖閣諸島の映像流出事件が雄弁
に物語っているように、このネット社会で一度出たものを、慌てて火消しに回
っても手遅れというものである。
 
私自身は、消極的原発肯定派だ。

しかし、ここまで来ると、もはや原発行政は見直さざるを得ないだろうと思う。

特に今年は5年に一度の原発計画指針を決める時期で、国も国民も考え直すには
良い機会なのである。どの道、原発については左右・保革だけでなく、全世界を
も巻き込んでの議論は避けられない気がしている。

こういう歌が世に出ることによって、特に若い人が原発問題に関心を持つに違いない。

日本が今後、どういう方向に向かうにせよ、世代を問わず、様々な意見が出ること
は大変良いことである。

さらに斎藤さんも、これによってぐーんと知名度が広がり、メジャーへの道も開か
れるというものであろう。

そして、各電力会社には、頭の痛い話である。


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