ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

皮肉な話

2011-04-05 16:23:49 | 時事(国内)
テレビをつけても新聞を見ても、必ず原発の話が出てくる。

すっかり、日本中の人が原発の構造に詳しくなったように思う
のだが、皮肉な話である。

しかし、今や日本人だけではなく、世界中が「フクシマはどう
なった…」と注視している。今回の件で、福島県の知名度は
格段に上がったが、福島県民にとってはまぁ、皮肉な話であろ
う。

こうなったらいつの日か、福島県民はこの知名度を逆手に取り、
何かしらで、一旗上げられるように…と、願うばかりである。

そういえば、入院した東電の社長は、その後、どうしたのだろう?
未だ入院しているのだろうか?

すっかり悪役になってしまった東京電力だが、末端の社員の方々に
はなんら罪はないのに、一般の社員らに嫌がらせする馬鹿が現れた
りして、ちょっと気の毒ではある。

そうは言っても、コンクリを埋めて駄目で、紙おむつの吸水材でも
駄目で新聞紙やおがくずまで詰めても駄目、まだ漏れてはいるけど、
コンクリ入れちゃったから邪魔だ…などというどたばたをニュース
で聞くと「技術大国日本は一体、どこへ…」と落ち込むばかりであ
る。

こんな時だからこそ、「あっと驚く日本の技術でささっと問題解決」
してくれたらどんなに良かったことか。今回のことで、震災後の人
々の落ち着いた行動は賞賛されたが、反面、日本の技術力や信頼と
いった部分には、疑問符が付いてしまった。

これまで、海外での日本の評価は「最先端技術の国とか機械や工業」
といった分野での評価ばかりが際立ち、日本人そのものに対しては
「真面目だがはっきりモノを言わない」とか「喜怒哀楽に乏しい」
など、どちらかというとネガティブな評価のほうが多かった。

それが、このたびの震災と続く原発の事故で、日本人そのものの評
価が上がり、これまで得意としていた技術分野での評価を落とす羽
目になり、評価が逆転してしまった気さえする。

もっとも、だからといって、全ての日本の技術に対する信頼が崩れ
たというわけでは結してないのだが…。

なんだかちょっと、皮肉な話である。



 

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