ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

応募動機

2010-03-09 17:29:01 | つぶやき
「私は御社の画期的な物流システムに感銘を受け…、応募いたしました」
「また、学生時代にアルバイトやサークル活動で培った様々な経験をい
かせると…」

これは本日、大阪からの帰りの列車の中で、隣に座っていた女子大生ら
しき女性がノートパソコンを開き、必死に求人先企業の応募動機と自己
PRを作成していた文章の一部である。大半は忘れてしまったが、なん
となく興味もあり、失礼だとは思ったが、しばらくの間のぞかせて頂いた。

応募している企業は「ヤマト運輸」であった。彼女はヤマト運輸社長が
掲載いされている、何かのインタビュー記事を参考にしながら応募動機
や自己PRを綴っていた。こんな列車の車内で書いているところを見る
と、おそらく、何十社も受けているのかもしれない。来年の新卒者の有
効求人倍率は最悪だと聞いている。特に4大卒の女子大生には大変厳し
いのだろう。

しかし、のぞき見していて思ったのだが、応募動機や自己PRの内容が
全くいただけない。どこかに書いてあるようなマニュアル文そのものな
のである。だいたい、物流系の会社に対して「画期的な物流システムに
感銘した…」などと言えば、「学生のお前に、何がわかるのか?、一体、
画期的なシステムとは何なのか?言ってみろ!」と意地悪な人事担当者
なら突っ込みを入れたくなるのではないだろうか?

立派な理由付けは、おそらく皆が考えることであろう。しかし、それでは
何百人の応募者に埋もれてしまうのである。書類選考で人より一つ抜きん
出るには、人と同じではダメなのである。自分の言葉ではないマニュアル
文など、すぐに見抜かれるのだ。ならば、「御社の休日の多さと残業の少
なさは大変魅力です。それでいて、他の業種と比べるとお給料も良く、特
にこの不況時にボーナスが4,5カ月とは信じられません。これならどんな
理不尽な仕事にも耐えられます。繁忙期には、事務職だけでなく荷物の仕
分け、なんなら配送だってさせていただきたいくらいです。体力、気力な
ら絶対に負けません…」まだ、こんな志望動機のほうが素直で正直だし、
受けが良いのではないだろうか?(ホントかよ!)

履歴書は、その人の「人と成り」を見るものである。企業からすれば、優
秀な人材がほしいに違いないが、まずは、「素直でまじめで、やる気があ
る」これを最大限、自分の言葉で伝えれば良い、と思うのである。

隣に座ったあの就活中の学生さん。がんばれ!














コメント