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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

氷が解ける話

2007-11-27 09:13:39 | 時事(海外)
「北極熊の平均体重がなんと70キロ以上も減っている」
と言う報告がある。北極の氷が解け始め、活動範囲が狭まり、
餌の確保が困難に、なりつつあるということらしい。

やはり地球温暖化である。

先日の朝日新聞にも連日、「ヒマラヤの氷が解け始めている」
というタイトルで20年前の、エベレスト周辺の氷河の大きさと
現在の氷河の大きさを比べた写真が一面を飾っていた。

予想よりも早く地球は壊れてきているらしい。
大変心配なことである。

以下の話はそんな中、別の角度から、この地球温暖化現象
を見た時の話である。

有史以来初めてのことだとらしいが、カナダの北岸に沿って
ヨーロッパからアジアへ、直接向かう航路をさえぎる氷が
なくなったそうである。
植民地時代以来、ヨーロッパから北米大陸へ移動しようとした
探検家や船乗りたちは、何世紀もの間、「北西航路」
を探し求めてきた。北米大陸を川伝いに抜けるか、北岸沿いに
進むかのルートである。ヨーロッパとアジアを直接結ぶ航路
があれば、時間も費用も大幅に節約できるからだ。

しかし、結局、北西航路が見つからなかったことが、
最終的にはパナマ運河の建設に結びついた。その後、
北西航路のルートはいくつか発見されたが、大回りな上に
大部分が氷に阻まれていて、商業的に使用できるものでは
なかったそうである。それが、このたびの温暖化で、
この北西航路が自然開通してしまったのである。

おそらく海上交通に携わる方々にとっては、
複雑な心境であろう。物を最短距離で運べるということは
物流コストの削減にもなる。本来は、喜ぶべきはずであるが、
地球環境の観点から見れば確実に悪いニュースなのである。

もはや温暖化を止めることは、不可能な気がする。
対策を講じあっている間に解ける氷はすべて解けてしまう
気すらする。

すでにCO2削減対策と同時に海面上昇などの、
世界の崩壊対策も見据えて考える時なのかもしれない。





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