【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

立山黒部アルペンルートに行ってきた〜 2023晩夏

2023年09月18日 | 旅三昧!釣り三昧!
9月の連休を利用して家族旅行に出かけた。

『 立山黒部アルペンルート 』への旅である。




愛犬モコが旅立った今、誰かが家に留守番してモコの面倒をみる必要がなくなりまだ訪れた事のないこの旅が計画されたのであった。

旅の計画はKNTに勤めるマイにお願いして、我々は関西からそしてサクは首都圏から現地集合で富山の宇奈月温泉で一泊、そして翌日に富山側から立山へ。途中の高度2000m辺りでもう一泊、立山、黒部ダムを抜けて最後は長野側で現地解散という行程となる。

巷はまだまだ残暑厳しい日々が続いているが、上手く行けば本州1番早い紅葉が臨めるかもしれない。また雲の上から下界を望むような雲海が見れるかもしれない。

ヨーロッパから帰国しまだ時差ボケが残るカラダをゆっくり温泉で整えて旨いもん食って楽しみたいと思っている。

朝早く京都駅からサンダーバードで金沢へ、そこで生まれて初めて北陸新幹線に乗換えて黒部宇奈月温泉駅へ。




そこでサクと待ち合わせて富山地方鉄道を乗り継いで宇奈月温泉へ。




宇奈月温泉駅に到着し駅で予約していた弁当を食べると、そこからトロッコ列車に乗って黒部峡谷巡りへ。







黒部峡谷は壮大であった。昭和初期から黒部峡谷に関西電力が数カ所にダムを建設したのだがこの過酷な環境下でのその事業が如何に大変であっただろうか…










やはり山の天気である。途中から突然かなり強い雨に見舞われレインブレイカーを着てもビチョビチョになった。

雨が降るとエメラルドグリーンだった黒部川の水が途端に泥水と化した。きっと魚は大きな岩の下に身を潜ませて堪えるのであろう。そして霧がかかり山々は水墨画のようにボンヤリ幻想的となり、そんな中をトロッコ列車の車輪の軋む音を増調させるようであった。

宇奈月温泉の『桃源』というホテルに投宿。開湯100周年らしい。

温泉は無色透明で肌がスベスベになる感じであった。露天風呂から眺める黒部川は美しかった。

白エビや山菜といったこの地特産の旨い物を朝晩頂いてきた。








翌朝ホテルを出て立山に向かう。さあこれからがアルペンルートである。

立山よりケーブルカーにのり一気に標高1000mにある美女平へ。そしてそこから更にバスで標高2000mの弥陀ヶ原まで上がる。だんだん酸素が薄くなってきた気がしないでもない。











山々は美しいの一言に尽きる。

ホテルに着き荷を解いたら早速、弥陀ヶ原平原をハイキングで2.5kmほど歩いた。

冬になると雪で埋まってしまうこの辺りも今は歩きやすく木道が設けてあった。標高2000mになるともちろん高山植物となりあまり普段見た事のない植物が見受けられた。

本当にだだっ広い湿原のようである。

一度ホテルで休憩して夕方、日没のタイミングで落ちゆく太陽を見にまた平原へ。











大平原に沈みゆく太陽は素晴らしく美しく、また富山市街の方向の足元には雲海が現れた。

見れてよかった。

夕食の後、天の川がぼんやり流れる満天の星を眺めた。ちょうどこの時期は頭上にカシオペア座、木星も見る事が出来た。流れ星も見れるようだが生まれてこの方一度も見た事はないのだ。

弥陀ヶ原から見下ろせる富山市街の夜景も美しかった。




翌朝も早く起きて風呂に入り朝飯を食べる。






因みに今回の2泊の両ホテルともに僕は晩2回朝1回の計3回大きな風呂を利用したのだが、宇奈月温泉の初日の男湯が1番良かった。宇奈月温泉の湯は無色透明でスベスベであった。

この日は更に標高2500mにある室堂まで向かい2時間ほどハイキングを楽しんだ。目の前に広がる立山連峰は3000m級でありそれに挑む人々はかなりの重装備であった。












山にハマる人はこうなるんだろうな。

室堂からは下りとなる。バスやケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで信州サイドに向かう。

途中の黒四ダムにて放水される水の量は圧巻であった。僕が生まれる前にこのようなすごいダムが建設されたという事も驚きである。




黒部平より富山とは逆側である信州サイドの信濃大町駅に出て、そこで特急あずさで東京へ帰るサクと別れ、我々は鈍行列車で19駅先の松本駅まで今移動している。

ローカル線の鈍行列車には缶ビールがぴったりなのである。

これまで色々と海外を中心にバックパック旅に出向いてきたが国内にもまだまだ今回のようにスケールのデカい感動もんの旅先がたくさんあると改めて認識した旅であった。

アルペンルートも季節が変われば間違いなくまた今回とは異なる感動があるはずである。

国内バックパック旅をこれからも色々と楽しみたい。

密かに次は鹿児島メインの南九州旅を目論んでいるのだ。

アルペンルート旅万歳!






宇奈月温泉のホテルでもらった小さな自由帳に見つけるたびに朱印帳のようにスタンプを押してきたのであった。





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