【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

あの頃があり今がある〜

2017年07月03日 | 33〜40歳の頃の手記
自分が33歳〜37歳の頃に記していた手記を改めて読んでここに貼り付けた。

2001年春〜2005年春までの記録である。残念ながら2005年よりこのブログを開始した2008年までの3年間の記録はどこにも残っていないのである。

16年ぶりに読み返して、あの頃は本当に月に一度くらいしか休まず働いていた事を思い出した。働かざるえなかった時期であった。そして働けた時期であった。

当時は月半ばに月末の集金計画を確認するも、月末に落ちる手形の金額の半分にもそれが満たない事を知り、残りの半月で売上を作成するだけでなく足りないお金を回収しなければ不渡りになってしまうという尋常ではない日々を送っていた。

そのせいでか、これまで誰にも話していなかったが後頭部にデカいハゲが2つも出来てしまい辛くてたまらない事もあった。

その尋常ではない日々から決別すべく手形というものをやめたのだが、やめるのが実に大変であった。何故ならやめるためには支払いをしばらく重複させなければならなかったからだ。

あの頃があり今がある。

仕事に疲れて寝ている布団の脚の方から当時幼稚園だった長女MAIが入ってきて、「パパ、次の休みはいつ?」と聞かれ、「日曜日やよ」と答えると、「パパ、ドングリを拾いに一緒にいってほしい!」と言われ、寝ぼけながらも心が澄んだ事も記していた。あいつも今や大学3回生である。

あの頃があり今がある。

夏のある日、近所のプールで次女SAKUが大便を漏らし、シャワー室でその水着を洗った事も記していた。周りの人にバレないように処理したんだった。

あの頃があり今がある。

あの頃に記した手記を読み返し、正直全く記憶から消えてしまっている出来事もあるけれど、つくづく時は河水の如く止まらず流れているのだなと思う次第である。

今の自分を決して満足しているわけではないが、あの頃に取得したいと願い記していた船舶免許は今確かにこの手にあるし、釣りをする愛船もある。

あの頃、困った会社の保証人に快くなってくれた医者だった兄に必ず将来お礼をすると記していたのに、そのはずだったのにその兄はもうこの世からいなくなってお礼も出来ずじまいだったりする。

あの頃があり今がある。

あの頃の兄のおかげで今は担保なくてもお金が借りれている。兄に感謝である。

あの頃があり今がある。

決して今が楽なわけではないが、いやどちらかといえばうまくいってない事の方が多いが、色んな経験を積んできて大概の困難には冷静に向き合えるようになった気がする。嫌な事でも一晩寝たらどうでも良くなれる事も知った。

人生経験は豊富な方が良いと思う。

あの頃があり今がある。そして今が未来を作るのである。

人間熱く生きなきゃ価値がないのである。

TACK
3/7/2017