【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

白浜放浪2014新春 『 ギュンギュンと海のスプリンターがゆく~ 』

2014年01月06日 | 旅三昧!釣り三昧!
正月休暇を利用して、今年は南紀白浜にある雑魚釣り基地にて釣り三昧の3泊4日を送ってきた。

とはいっても、初日は悪天候にて海が悪く出港を断念し、海を見ながら昼間より飲み暮れる羽目になった。



正月だからそれはそれで良いのだ。

その翌日は予報では期待の持てる一日となっており、穏やかな朝、日の出前に船のガソリンを満タンにして以前から考え狙っていた沖へ遠出した。

船を走らせる途中に日の出がやってきた。



「今年も宜しく!」とお日様に向かい敬礼をした。



海況は穏やかで波も高くない。目標としていたポイントに到達し、僕の鉄板であるレクターの150gを落とす。

潮も速すぎずジグも容易に足下の海底に着底するのだが、全くといっていいほど当たりがこない。

やれやれ…

まぁ、ジギングは当たりがこなくて当たり前なのだと思いつつ、何度も何度も上げては落とし、落としてはしゃくり、しゃくっては竿を上げ下げと知りうるあらゆるアクションでジグを海底でアピールさせる。

しかし当たりがこない…

かなりの間、目標としていたポイント辺り、水深80~100m辺りを流していたのだが、結局諦めることにして、以前から何度も通っている近場のポイントへ移動した。

遠出した沖のポイントは海底が岩礁であろう為、僕の本命である巨大根魚が潜んでいる可能性大と考えていただけに残念である。

実績あるいつものポイントに移動し水深70~80m辺りを流す。

何度か軽い当たりはあるものの上げてくるとどれも20cm前後のフグであった。

今日もかなり厳しい海だなと思いつつ竿を落とし、いつものように底を取った後の数回目のしゃくりに『ドン!』と当たりが来た。

ずっしり重い!

その走り具合、竿の引き込まれ方から青物であることが容易に察せれた。

ドラグからラインで引っ張り出される。

ギュンギュンくる‼︎

焦らない焦らない。根に入る魚でない限り、相手が弱るまで走らせれば良いのだ。

ようやく上がってきた魚は、型の良いワラサであった。

http://youtu.be/lA9IG0W1k2A

しかし今使用しているアブガルシアのロッドはとてもいい感じだ。

その後、潮が止まるタイミングで、もう一度竿がひしゃげた。

しかし明らかに青物の引きとは違う。グイグイとした力強さ。

待望の根魚であろうか!

気がはやる‼︎

しかし海中に見えるようになりガッカリした。

それは1m近いサメであった。

http://youtu.be/PikgLPDFhLg

ラインを切ってもらうしか仕方ない。大切なジグも当然連れていかれる羽目となった。

基地に戻りワラサを捌く。

半身はずっと前から約束していた友人へのプレゼントとして宅急便で贈った。

そして半身の半身の半身を食べる。

サクを軽く炙り、タマネギとニンニクと青ネギを和えて柚子ポン酢でタタキを作った。



美味い‼︎

美味いが大きすぎて全然1人では食べきれない。酒をガンガン飲んで酔っ払う。

家族のグループLINEにて釣れてるかとの連絡が入ったので、先のサメの動画を送りマイサクの驚く顔を想像する。

翌朝も日の出に合わせ船出した。昨日より波風が強い。

相変わらずポイントを廻るも渋い海である。

そんな中、水深60m辺りで竿先に当たりを感じ巻きあげるとアヤメカサゴが掛かってきた。

こいつは美味いとされるカサゴの中でも最も美味いと云われている魚だ。煮付けにしようとクーラーボックスへ放り込む。

もう一度だけ深場に戻る。

いつもの水深75m辺り。

何度もジグを落とす。しゃくる。落とす。しゃくる。

ガツン‼︎

FISH ON‼︎

ドラグからラインが出始める。

来たか!来たぞ‼︎

しばらくの格闘の後、またワラサが水面に顔を出した。



身体のふしぶしがギシギシいっている。

夜、カマを焼き、薄切りの身を食べつつまた酒を飲んだ。



今回は、厳しい冬の海の時化の合間を愉しむ事が出来た最高の釣り旅であった。

残念ながら本命である巨大根魚とは出会えなかったが、恐らく出会えたとしても今のタックルでは引き抜けないであろう。

2014年の大きな目標として、本命を追いかけたいと思った。