忘却への扉

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白菊の冊子

2006-05-03 | 平和を
 昨年は戦後六十年とあれほどマスコミなどでも取り上げられた日本の戦争が、年が代わると見えなくなり消されるのではと不安にもなる。
 小説の『野菊の墓』は何度か読んでいる。私も会員の【白菊の会】は献体の会だが、その二つに同じような想いや別れの悲しさと、重なる面があるようにも感じる。
 庶民が強制された戦争時代の生活の中にも、どこか野に咲くあの白菊を想わせる出来事もあったのだろうか。
 たとえ狂暴な獣に踏み荒らされる不安な日々であっても、毎年白い小さな花を群がって咲かせて見せてくれ、心地よい香りを漂わす。本物の平和を知らせようとしているのか。
 敗戦後生まれの私が献体に登録したのは、戦争なんかで命を粗末にされたくない献体で死が役立つならという思いからだった。
 昨年の会報では戦争特集と言えるほど、会員の心が載っていた。書ける時に書いておかなくては、戦争に対して同じ気持ちで入会した人たちがたくさんいるのを知り身近に思う。同じ戦後を生きている憲法と共に、長生きして伝えて欲しいと願う。菊は子供のころから白い野菊が好きだ。

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