忘却への扉

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人の命にどう責任を

2016-03-17 | 平和を

 【 人命が第一 原発はいらない 】 松山市 女性( 85・無職 )

 ◇石川啄木は故郷の山河が恋しい、なまりが懐かしいと歌に詠んだ。私たちの心にも故郷を思い、たたえる気持ちがある。
 ◇東京電力福島第1原発事故から5年をへた今も仮設住宅に住むことを余儀なくされている高齢者の映像を見て、わが身に置き換えて悲しく、それでも頑張っている姿に頭が下がる。家族との安らかな老後をと願っておられたであろうと考えると言葉もない。原発は本当に必要なのか。私は人の命を考えるといらないと思う。人間の英知を集めて造ったはずの原発で、あのような事故が起きた。そして、甚大な被害を受けた。人も物も土地も。原発の再稼動について為政者は「責任を持つ」と言われたが「人の命にどう責任を持つのか」と疑問に思ってしまう。
 ◇かつて「人の命は地球よりも重い」と述べた首相がいた。人の命に変えられるものは何もない。感情論とのそしりを受けるかもしれないが、大事故が永久に起こらないとは言えない。]
                            《 こだま 読者の広場 》 【 東日本大震災から5年 】 より

 ( 忘却への扉 ) 原発を人間の英知を集めて造ったとは、絶対に思えない。もとはといえば核実験に対する反核運動の高まりを弱体化させるためで、野心と貪欲の塊であり、最初から人命や環境に対する安全安心などの考えは眼中なかった。
 だから、あの人災大事故を起こした原発の再稼働を、為政者は平気で「責任を持つ」とウソを言えるのだ。再稼働自体が無責任の証明。
 原発再稼働も戦争法に連結する法制の数々と同様に、どれも本音は日本国憲法を国民から奪い盗る、自由と人の命を軽視するものである。伊方原発に近い地域で暮らしている私は、原発人災事故は再び起こると思っている。