忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

危険な方程式

2016-03-10 | 平和を

 【 二酸化炭素温暖化説の崩壊 】 著者・広瀬 隆 集英社新書・発行所・集英社 2010年7月第一刷発行 2011年6月第八刷発行 帯に、CО²温暖化説⇒原発推進の ( 地球温暖化は CО² のせいでない ) 危険な方程式を読み解く!! とある。
 先月参加した広瀬 隆さんの講演会で、この本に関心を持ち手に入れようと地元の書店で探したが見つけることができずアマゾンに注文した。
 【 地球の温暖化は人為的な二酸化炭素排出が原因とされ、ノーベル平和賞を受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が主導して、世界中でCО²の排出規制が叫ばれてきた。しかし、その根拠となった基礎データがねつ造されていたことが二○○九年に露見する。このことは欧米ではクライメートゲート事件として大問題となっているが、なぜか日本ではほとんど報道されていない。
 本書は、地球の気候に関するさまざまなデータを科学的に読み解くことで、二酸化炭素の冤罪を晴らし、温暖化の実態とその真の原因を追い、エネルギーの正しい使い方を示す。 】 と表紙カバー裏にあり、私の聞いた講演内容の多くを表している。
 第一章 二酸化炭素温暖化論が地球を破壊する。 / 奇々怪々の現代 / クライメートゲート事件 / 化学が明らかにした地球の気候変化 / 最大の影響を与える太陽の活動 / 赤祖父俊一教授が実証した小氷期の存在 / 二酸化炭素温暖化説でターゲットにされている北極圏は大丈夫か / 南極の氷と氷河は大丈夫か / 温暖化で山火事が起こる? / 温暖化のためハリケーンや台風が増えている? / 海面水位はこれからどうなるか / 異常な寒さをまったくニュースにしない「異常なメディア」 / 水蒸気の作用 / 気温上昇と二酸化炭素増加どちらが先か
 第二章 都市化と原発の膨大な廃熱 / ヒートアイランドと熱帯夜 / 最悪の地球加熱装置――原子力発電所 / 自然破壊の実態 / 生物の生命はどこから生まれたか / 電力とエネルギー論 / 原発がなければ停電するか? / だれが電力問題を起こしている最大消費者か / 火力発電所と原子力発電所のエネルギー効率の違い / コジュネの発想と燃料電池
 あとがきにかえて――自然エネルギーの展望――――    ( 以上 目次 )
 広瀬 隆さんの話を聞くまで、私もCО²(二酸化炭素)が温暖化の原因だと信じ込まされていた。地球の温暖化は人為的なCО²排出が原因だと排出規制が叫ばれていた、だが、その根拠とされてきたIPCCによる基礎データがねつ造によるものだとして2009年に大問題となる。
 世界にとって大事件なのだが、日本では北海道新聞が報道した程度とは、この本は東京電力福島第1原発大事故が起きる前の発行である。
 電気の3分の1が原子力だと宣伝され、原発がないと停電するかのような脅しが電力会社によって宣伝されるが、原発はいつ止まるか分からない当てにならない発電所なので、予備に大量の普段は無駄?な水力と火力発電所を絶対に必要とする。
 原発を動かさなくても、電力は火力だけでも足りる。化石燃料を悪玉とするためCО²温暖化説を世界にまき散らした犯人はヒートアイランド現象の先頭を走っていた原発ともいえる。東電福島第1原発爆発にも懲りず、国内原発再稼働だけでなく海外輸出で地球規模の環境破壊を進めようとは、日本は先進国とはとても言えない。