忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

そばにいるので

2012-06-16 | 平和を
 薄暗い雨の夕方、犬との散歩から帰り居間に入る。こちらから電話したのだろが、話題からして相手は孫娘だとわかる。今年はビワが実ったので少しだが送ってやるかと準備している。
 それまでにどれだけ何を話しているのだろうか、珍しくすぐ私に「おとうさん これ ○○から電話 出て」。 先日運動会の応援で会ったばかりだけど、あの時は孫たちとだけで話す機会は少なかった。
 今回も毎度同様に受話器を手渡してくれたかみさんが横に居て、何をどう話せばいいかを次々教えてくれるこのやさしさ。
 でも私は私の言葉で話をしたい。私だけでなく孫娘の話も横で聞いての台詞の指示、それでは私の出る幕がない。孫との会話くらい私にも自由に話せると言いたくもなる。
 孫娘の話を聞き、かみさんの台詞をオウム返しでは電話に出た意味がない。かみさんの知らないはずの孫娘のためにと先日買った空の写真詩集のことにさえ横から口をはさむので疲れる。
 言論の自由は自分たちだけのためにある。国会蔑視で3党合意の政治屋集団の真似など恥ずかしいこと。受話器の向こうの孫娘にもすべて聞こえているのに。
 自分たちだけに都合よくと大人社会の権力闘争や弱肉強食を勉強さすため見せつけているとは大げさでも、国民の命の大切ささえ利権のためなら放棄する。
 野田首相は大飯原発再稼動への暴走行為を民意の賛成を経たと決定した。泥鰌(どじょう)首相の田舎芝居には素朴さも和やかさもなく息抜きにもならず、将来の不安感を強いるだけ。元々庶民は投票時だけのちっぽけな紙切れであって国民の内には入っていないのか。