事務所を設計する際に、どうしても駐車スペースが必要となってきますが、敷地によって制限が出てきます。
限りある敷地を有効利用して駐車スペースをとる場合は、市街地型と郊外型で異なり、また建物にも構造等に制約が出てくるので、建築コストと敷地の価格とのバランスを考えることになります。
舗装に関しては、車の台数が決まれば、形状がどうであれ、ほぼ同じ値段になるので、残りの建物と敷地の問題が大きなウェイトを占めます。
斜め駐車の場合
通路を3m取って斜めに駐車スペースを配置
間口が取れない場合は斜めにします。
間口が狭い敷地の場合
市街地などの狭い敷地を有効に利用する場合は
1階が駐車場、2階を事務所(50㎡、約15坪・30帖)という方法もあります。
敷地が30坪以下だと最大6台が入ります。
2階建ての場合、1階が大空間を実現するには
構造を強固にする必要があります。(図は合掌プラン)
基礎もその分強固にする必要があります。
リフォームの場合は補強が必要です(長岡市春日町O邸の事例)
1階を駐車スペースにするのに、補強梁を入れています。
敷地が広い場合
郊外型の比較的広い敷地の場合は、
建物の周りに駐車スペースが取れます。
敷地が50坪くらいだと、普通車6台と建物(50㎡、約15坪・30帖)
が配置できます。
平屋の場合、2階建てに比べて基礎も強固でなくて済みます。
また階段スペースが不要なので、その分有効に使えます。
建物のコストは抑えられるのですが、敷地とのトータル価格と、
雪国の場合は除雪をどうするかが、ネックになります。
雪国の場合、雪をどうするかが一番の問題です。
建物で覆う2階建てのプランの場合は、屋根があるので、除雪する面積はその分減ります。
街中だと道路に消雪パイプが走っているので、雪対策は比較的楽です。
郊外型の場合は、駐車場の除雪が最大の難点です。
井戸を掘って融雪するにしても、コストがかかります。掘削と配管の問題、維持費がかかってしまいます。
全面道路も消雪パイプではなく、除雪車によるところが多いので、毎朝道路際に寄せられた雪を取り除いてから駐車場に車を入れる必要があります。
見えない部分も考慮しておかないと、使い始めてから不便を感じるようになります。
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