何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

標準治療

2007-08-24 17:44:42 | 思いつくまま
米国腫瘍(しゅよう)内科専門医の上野直人医師は、著書「最高の医療をうけるための患者学」(講談社)で「現時点で一番高い確率で患者への利益が確認されているのが標準治療」だと断言する。ただ、標準治療にも幅がある中で、その人にとっての最高の治療を受けるには、「自分の人生で何が優先事項なのか自分自身と向き合い、医師と共有することが重要」だと指摘。〈1〉科学的根拠〈2〉医師の専門性〈3〉患者自身の価値観――の三つの要素が考慮されてこそ、最高の医療になるのだという。 読売新聞 2007.8.24 より

 患者さんにしてみれば、自分が標準治療を基本として、治療が進められているかどうかは大きな関心事だ。ピッタリ標準治療通りである必要なく、患者さん個々の事情によって修正、アレンジがなされていてよい。それらには、「個」に合わせてより最適化する必要性があったということである。

 薬局では、この標準治療を知っておく必要性がある。患者さんに対して最も高い確率で利益を得られるよう、協力する立場にあるからだ。もし標準的治療でないのであれば、それが適用できない理由を確認しなければならないだろう。もし特別な理由も意味もなく、標準的治療とはかけ離れた処方がなされているのであれば、場合によっては軌道修正を打診する立場にあるのかもしれない。

 患者さんの状況や与えられた医療環境において、患者さんにとって最大の利益が得られるよう尽力するのが、医療従事者の役割なのだろう。そこに対して、医療提供者の都合が入り込む余地はないのだろう。患者さんにとって最善の医療レベルが確保される中でであれば、許される部分はあるのかもしれないが。

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