何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

儲けの教科書

2011-02-19 09:13:08 | Book Reviews
誰も書かなかった 儲けの教科書」 主藤孝司・著、宝島社、2006年6月1日

p.2 成功している起業家たちにはある共通点があることに気づいた。それは、彼らは例外なく自分のひらめきやアイデアを生み出す「直観」を大切にしているということである。

p.42 事業を開始するとき、どのような基準で商品や業界を選ぶのがいいのだろうか。理想としては、ビジネスを通じて自分の長所を活かし伸ばしていけること。さらに自分の成長が実感できるものだ。それであれば、順調に事業も拡大していき、利益もしっかりついていくことだろう。

p.46 起業して事業を立ち上げていくということは、利益の源泉を虎視眈々と狙っているオオカミの群れの中に放り込まれる羊と同じだという自覚を持たなければいけない。

p.57 「高級は大衆を兼ねる」
 これは、商品や情報の構成やカテゴライズを考えるとき、ターゲッティングを十分に行なったとしても、その業界や分野における「最も高級なもの」うぃはずしてしまっては、お客様の支持は下がってしまうという法則だ。カテゴリからは明らかに逸脱するものであっても、それがその分野における「最も高級なもの」であるならば、それは大衆を兼ねるものだからはずしてはいけない。コンテンツや情報がますます重視されてくるこれからのビジネスでは、絶対に忘れてはいけない法則だ。

p.74 営業トークに代表される効果的な売上を上げるテクニックは数多くあるが、それらに頼って作り出される売上は、短期的な売上としかならず、長期的に会社へ貢献するノウハウにまで昇華していくことはなかなかない。

p.139 システム化をスムーズに進められる会社は、まずアナログベースでしっかりとした作業ができている。

p.143 問題発見能力が高い人は、次の成長ステップが見えている。たとえば、ある商品の仕入れに100万円のコストがかかっていたとする。ここで「問題ない」と言う人は、その現状がすべてであり、それ以上の成長はない。しかし、「問題がある」と言う人は、本当は80万円で仕入れられることが見えているのだ。もっといい結果が出せるという未来が見えている。

p.149 従業員教育は、ただ責任者が仕事のノウハウを伝えることではない。その企業が目指すもの、真の企業理念や社長の考えを直接社長が語って聞かせなければいけない。社長自らがそれを伝えることが最大の従業員教育になっていく。

p.177 あなたがリフォーム会社を経営しているとして、だんだん注文が減ってきたら、それはチラシが悪いのではない。システムキッチンが古いなど、もっと根本的なことが需要に合わなくなっている可能性がある。それに気づくことなく、短期的なテクニックのチラシ作りに頼るばかりでは、本質的な問題が見えなくなるだけだ。
 そういった問題を抱えている社長は、短期的に儲かるテクニックを使ってはいけない。一時的に使って、売上が上がったときに会社の仕組みを変えていくという前向きな計画があるならばいいが、そういった考えがなければ、常に手っ取り早く儲かるテクニックばかりを追い求めていくだろう。お金が入ってくることで問題が解決されたような気になってしまうが、根本的な問題は先送りされたままである。

p.184 お店をよく利用してくれる優良なお客様や何度も利用してくれるリピーターを確保するための方法として、大人に会員カードやポイントカードを使って囲い込む方法は一般的によく使われている。だが、ポイントカードでつなぎ止められたお客様は、単純な損得勘定だけで、あなたのお店とつながっているだけかもしれない。もしそうだとしたら、もっとお得なサービスを提供してくれるお店が出てきたら、そちらに簡単に浮気されてしまうだろう。

p.192 人が何か行動を起こすときには必ず動機がある。
 あなたが、お客様に商品を買ってもらう、あるいは資料請求や問い合わせをしてもらうという行動を望むなら、その前にお客さまの動機を喚起しなくてはならない。そして、人が行動を起こす動機としては、二つの大きな要素がある。一つは痛みを避けたいという動機、もう一つは快楽を追求したいという動機だ。トイレにいきたいのは尿意を我慢する苦痛を避けたいからであり、すっきりと気持ちよくなりたいからである。ジュースを買いたいのはのどの渇きという苦しみを避けたいのと、おいしいジュースを飲みたいという快楽追求がある。どちらかというと痛みを避けるほうが切実である。


 あなたの薬局に、患者さんは何を期待してくるのだろうか。とにかく薬を欲しいだけなのか。薬をもらうだけなら、どこの薬局でも可能だ。近いから・・・、そういうこともあろう。あなたからもらうことで、安心が得られるという理由はないのだろうか。あなたからもらうことで、ようやく痛みの解消に向けて動きだせるという喜びを持って、薬局を後にさせることはできないだろうか。

 それにはどうするとよいのか。その期待を抱かせるには、どのような力量を身につけて、患者さんに係わっていくとよいのか。

 ただちにその答えが見出せなくても、少しでもそうありたいと考えながらアプローチを続けていくことで、ふとしたときにその糸口が見える瞬間があるのだと思う。まずは具体的なことがわからなくても、始めることだ。


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