何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

若手が採用された背景

2009-02-12 22:25:35 | 思いつくまま
名ばかり「部長」70人、北九州市医療センターに是正勧告 2月12日17時8分配信 読売新聞

 北九州市立医療センターで、「部長」の肩書の医師七十数人が、「権限のない『名ばかり管理職』の状態にある」として、北九州東労働基準監督署が労働基準法に基づき、センターに是正勧告していたことが12日わかった。

 同労基署や市によると、同労基署はセンターへの立ち入り調査を1月15日に実施した。医師約110人のうち管理職手当が支払われている「部長」七十数人について、実際には病院経営に関与する権限がないのに、管理職であることから時間外勤務手当が支給されていなかった。うち4人には部下が1人もいなかった。

 市は「部長」を行政職の課長級と位置づけ、時間外労働に関して労基法36条に基づき労使間で締結する協定を結んでいない。
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 自分もコレに当てはまるというケースが多いのではないだろうか。経営に関与する権限がないのに管理職であり、時間外手当は支給されていない・・・・・。
 管理職手当をつけることで、時間外手当を削減したカタチになっているのだ。

 また最近、必要性もさほどないのにやたらに事務職の若手が採用されると思ったら、実はそういった管理職の部下をつくるために、「名ばかり管理職」の批判を浴びないために雇用しているケースもあるようだ。

 仕事と労務費のバランスからみれば、まったくこの部署になんでこんなに人がいるのかと、誰しもが思うだろう。しかし経営陣にしてみれば、自分たちを批判から守るための経費だと位置づけているわけだ。それにまったく仕事がないわけでもないし、何か作ればいいわけだ。

 知らぬは当の若手と、中間管理職だけなのではないだろうか。最近、やけに若手が採用されている組織は要注意だ。よほど経営体制がよほど計画されていない組織なのだとつくづくと思う。一度、経営陣を解散して、身の丈に合わせて再構築してみればいいのではないか。
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お客さんを「買う気」にさせる法

2009-02-12 22:21:22 | 薬局経営
あなたの思い通りにお客さんを「買う気」にさせる法』 長谷川博之・著、同文館出版、2002年9月6日

p.34 「気に入った商品に出会ったときの感動っていったら、それはもう、ひと目惚れに似たものがあるのよ」
 「どんなに店を飾っても、気に入った商品がなければ、お客さんは買わない!」

p.39 本質のマーケティングとは、安くすることでも、よい商品(ブランド商品や高機能商品)を販売することでもなく、お客さんが気に入る商品を提案することを最優先に考えることなのです。

 どの薬局に行っても、処方せんに基づいて調剤が行われる限り、もらう薬は同じである(ジェネリックの選択によって若干の違いはあるが)。
 ではどこで薬局の違いを出すかといえば、服薬説明の場でしかない。しかしそれも、薬が同じなら基本的な説明は同じである。抗生物質なのに痛み止めなどと説明さえることもないし、眠気や便秘などの一般的な注意も同じである。せいぜいプラスアルファの注意が加えられるか、飲み合わせの注意が加わるかである。

 ではどこが大きく異なるかといえば、そのような服用上の注意をする思い・姿勢のようなものではないか。投薬する以上、義務的に説明するのか、その薬局の方針か上司に言われてやれと言われているから伝えるのか、いや眼前の患者の安全確保や生活への影響を心配するからこそ出てくるものなのか。
 前者であれば、内容はマニュアル的に決まり文句のようになるだろうが、後者なら同じ注意も患者に合わせてカスタマイズされて説明されるだろう。

 とすれば、薬局の違いはどのような考えをベースに仕事をしているかによって、大きく異なるということになる。いわば薬局のオペレーション・システムの違いが評価を大きく分けることになる。
 自分たちの利益確保を目的にするのか、顧客の健康や安全を考えて、薬局が社会に果たす使命、責務を柱にして業務をするかの違いだ。そこを掃きちがえると、顧客からの評価は天と地ほども違ってくる。

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