何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

会社を辞めずに億万長者

2009-02-21 22:15:35 | 薬害は人災だ
「会社を辞めずに億万長者」牧野真・著、オーエス出版社、2004年2月28日
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その判断は正しいか

2009-02-21 14:34:40 | 薬局経営
 医薬分業でも草分け的なある薬局の経営者の記事が、年明けの業界紙に掲載された。その中で現在の経営者は、

「(薬局も)企業である以上、財務を認識しないと意味がない。実績を重ね、社員の中にも売上向上のため、どうするかという意識が増えてきたことが、最近の成果だと思う」

 と述べている。

 この薬局、けっして薬剤師業務のレベルは低くない。いや世間一般より進んでいるといってもよい。しかし、この経営判断はいかがなものか。

 薬局は企業で、そこに勤務する者は社員か。確かに公立ではないし、公務員ではない。しかし仕事の性質は公共性のあるもので、有国家資格者によって行われる。財務はどうでもよいとは言わない。どの組織であってもだ。しかし売上向上が医療機関や医療従事者の活動目的か。

 薬局の質やサービスの向上と財務とのバランスのとれた薬局運営を行うという。バランスをとること自体、両者はそれぞれ別であって、相反する性質のもので、偏ると相手が低下するという考え方である。

 運営を継続するために、それなりの売上は必要だ。しかし、それはサービスや質の向上によって損なわれるものなのか。売上が計画を下回るとしたら、それは提供するサービスや質が、その価値が顧客から評価されていないからではないだろうか。サービスや質の向上は、業績に連動するのではないか(もちろん、そのための過度な投資はバランスを欠くが、家計と同じで全体を考えないことなどするはずもない)。さらには、薬局の活動目的は売上向上か。薬剤師はそれを意識して業務を行うことは、薬剤師のあるべき姿勢か。

 薬局の存在を企業と位置付け、サービスや質と財務を「バランスをとる」性質のものと考える・・・・・。こういう薬局には勤務したくない。
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