何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

たった2分で人の心をつかむ話し方

2008-08-24 11:27:39 | Book Reviews
「たった2分で人の心をつかむ話し方」 木下通之・著、フォレスト出版、2007年9月14日
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安全確保は日頃から

2008-08-24 11:19:38 | くすり雑感
 重篤副作用疾患別対応マニュアルは現在、約30疾患ほど出されているが、先日開いた「薬物性肝障害」はなんと80ページほどもあった。他のマニュアルは30ページ前後であり、多くの薬剤が肝障害を引き起こす可能性を有するとはいえ、読み応えズッシリだ。

 重篤な副作用ほど、未然防止・早期発見が求められるわけだが、いざ副作用かどうかを考える機会に遭遇したとして、重篤副作用疾患別対応マニュアルをどの程度活かせる状況にあるのだろうか。

(1)いつでも見られるように、ダウンロードしていること。
(2)どの副作用に関するマニュアルが出ているか、知っていること。
(3)それぞれの副作用において、どのような解説がなされているか、およそ知っていること。

 このようなことがなくては、疑いのある症例に出会っても、ただちに活用することは難しいのではないか。

 目的とするのは、このマニュアルを読むことではなくて、患者の安全を守ることだ。だから、是非ともこのマニュアルを使わなくてもいいとはいえ、調剤報酬にこのマニュアルの名前が出されて、適切な服薬管理が求められているということは、日頃から副作用(防止)について勉強をしておきなさい、ということではないか。行間にはそう書いてあると思ってよいのではないか。

 疑いのある症例に出会ったら、そういうときだけ使いましょう、という行動は、突然出来るはずがないだろう。毎日である必要はないが、日々、これらを見る機会があって、安全確保のための準備行為として行われていて、患者さんの安全確保が機能していくのではないか。

 たとえば毎月、医薬品医療機器等安全性情報が出されたら、その症状の中にマニュアルに解説されている副作用があれば、復習するがごとく、読み返してみる習慣があってもよいだろう。

 また、ルーチン業務以外に研修も重要な仕事のひとつに位置付け、常日頃、そういうセンスを磨いておくことだろう。重大な副作用なんて、確率的には多くないのだから、やっても徒労に終わるだけのように思うかもしれないが、どこかで定例の副作用勉強会が開催されていてもいいのかもしれない。とにかくそのセンスを錆びつかせないための機会、作れないだろうか。
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