何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

プロジェクトX リーダーたちの言葉

2008-08-03 20:13:15 | Book Reviews
「プロジェクトX リーダーたちの言葉」 NHKプロジェクトX制作班・今井彰・著、文春文庫、2004年3月10日

 患者から逃げてはいけない。
 患者から真の笑顔がのぞくまでは、まだ何か足りないと思え。
 患者が、心からの感謝をしていないうちは、まだ何かを忘れている、すべきことがあると思え。


p.46 普通の仕事のやり方をやっていたら駄目なんだ、と。技術開発というのは闘いなんです

p.54 この現場は普通と違う。自らを含め、一人一人が、日本を台風から守るというレーダーの意義を理解し、情熱を傾けなければ決して成し遂げられない。

p.73 橋を作る経験が人より余計にあったからといって、これは人生の価値とは全く別のことなんです。人生の価値とは何か、偉大なる人生とは、どんな人生を言うのか。これは非常に難しい問題なんです。

p.86 “医者とは何か”。医者というのは、患者のためにいるわけで、医者としての地位や名誉などどうでもいいことです。大切なのは、医者が患者から見捨てられないようにすることです。

p.89-90 『何のために生まれてきたのか』と言ったら、人を喜ばせて、人が喜んでいるのを見て自分もうれしいと思える人生でありたいと思うんです。医者はそれができるんです。

p.150 若に部下たちがついてくるかどうかは、リーダーの自分が苦しんだ量に比例すると思う

p.185 「人間的余級不満には、いろいろ問題はありますが、その中で最も大事なものは、“創造性”を発揮できないという不満です。それぞれの仕事はみな尊い。命令でやらされているんだという受身の姿勢でいる間は駄目であり、魂を込めて自主的に仕事ができるように、環境をつくってやることが大切である」と語り続けた。経営者たちには、一番重要なのは、人が人を使うという思想を捨てることであると諭した。

p.240 迷いはやる気の証拠。上に立つものは部下の迷いを晴らしてやる義務があるのであり、そのための力が必要である。

p.241 トップダウンでやろうとしたら、トップのとりまきが重要な役割をもつ。周りをイエスマンや茶坊主、現場を知らぬ官僚などで固めたら最悪の道をたどる。

p.260 我々の仕事は、地味で、隅でコツコツ黙々と作業している人、テレビとかなんかにあまり映らない裏の面の人たちの活動の方が、むしろすごいなと思います。

p.286 愛でしょうね、仕事に対する。自分の責任てのがありますよね。その中でいい仕事をしたいという気持ちは、職人はみんな持ってると思うんですよ。他にお金とか名誉とかってのは、あんまり考えないですよね、われわれは。

p.295 『プロジェクトX』に登場するリーダーたちも、ごく普通の人たちであり、市井に暮らす家庭人でもあります。しかし、いざ勝負どころでは、自分なりの決断で自分の出所進退を決めていく人たちです。大切なことは、自分が他者にならないということ。いついかなる場合でも、運命を切り開くのはわが手であり、常に自分は当事者であるという意識を明確に持ち続けていることが重要です。
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