何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
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桐生第一、部員の不祥事でも甲子園出場へ

2008-08-02 00:03:22 | よくわからないこと
 情に流されてはいないだろうか。

 「辞退も出場も地獄」…桐生一、地元に賛否の声 8月1日7時51分配信 産経新聞

 野球部員が女子高生にわいせつ行為をしたとして逮捕された私立桐生第一高校(高橋昇校長)が31日、第90回全国高校野球選手権大会の出場を辞退する考えがないと表明したことを受け、群馬県内の関係者には賛否両論が広がった。記者会見を開いた高橋校長らは、部員がレギュラーとして県予選に出場していなかったためと強調。だが、地元からは「辞退もやむを得ない」と同校の判断を疑問視する声も出た。

 高橋校長は記者会見で、辞退しない理由として、部員が県予選に出場しておらず、甲子園出場メンバーに入っていないと強調。部員の心情については「レギュラー選手ではなく、気のゆるみがあったのではないか」と推察した。

 また、日本高校野球連盟が1日の全国理事会で出場を認める最終処置を下した場合でも、「選手は厳しい非難を受けると思う」と述べた。

 最終的には、本大会に出るか、出ないかの二者択一。条件付きなんていう中途半端なものはない。判断するには基準や視点が必要だが、いろいろなあるようだ。

○連帯責任
 組織的な犯罪でなければ、関係ないのか? 甲子園常連校であれば、不祥事を起こせばその時点で“夏は終わる”ことくらい、刷り込まれていたのではないかと思う。

○レギュラー
 補欠で県予選にも出ていないというが、れっきとした野球部員であり、陰でチームを支えた一人なはずだ。部員との関係は十分あったと考えてよいだろう。明らかなレギュラーとそうでないものの区別は? 補欠であっても、ベンチ入りした回数が関係するのか。またそれが線引きの基準として適当か。
 
○やったこと
 強制わいせつ、強姦未遂、れっきとした犯罪だ。殺人や、ナイフをふりまわすようなものでないからよいのか。ドラッグはどうだ。不倫じゃない。法で裁かれることをしたのだ。
 軽度の犯罪なら許されるのか。被害が軽度なら許されるのか。

○発覚のタイミング
 県予選前に起こったことならば、おそらく県予選出場は見送られたのではないか。予選中だったらどうか。不戦敗を免れただろうか。
 県大会で優勝したら、許されるのか。甲子園大会の期間中だったらどうなのだろうか。

○温情は彼らのためになるのか
 せっかく県大会を突破したのに、いまさら辞退だなんて厳しすぎるという意見もある。他の部員に罪はない。3年間の苦労を思えば、暖かい目で見てあげることが適切か。許される意義は何か。出場不許は、他の部員にとって重すぎる処置か。
 個人のしたことだから関係ないと、それで彼らは晴れ晴れするのか。まだ人生は長い。落差が大きいとはいえ、それもまた人生ではないのだろうか。

○責任
 野球部長や監督が生徒に代わって責任をとれば(辞任する)、よいのか。世間の納得は得られるのか。監督責任があるが、365日24時間監視できなければ、また彼らにもすべての罪を負えないのではないか。

○高野連の判断
 高野連の判断に委ねる校長、桐生第一側も、自己判断ができないようだ。任せているというのは、自身の判断能力を欠いているように見える。善悪の区別と同時に、罪の重さをはかりかねている。自分に甘いのではないか。
 高野連も出場を認めた。「認めた」のか、出なさいと「指示」したのか。前者なら桐生第一は出場してもいいですかと、お伺いをたてていたことになる。高野連の裁定に従うと、身を預けたのではなかったか。
 すべてを預け、そこで高野連は出場を「認めた」というのであれば、出てもよいというのは高野連としての意見にすぎないのであって、最終判断は桐生第一に任せた、という意味ではないのか。辞退するかどうかは、ご自身でお考えください、もし希望すれば出場は認めますよ、という意ではないのだろうか。

 このあたりの桐生第一の高野連に対する下駄の預け方の意図はよくわからない。
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