Straphangers’ Room2022

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浜通りのバス事情

2018-05-03 15:40:00 | 交通
7年目の春を迎えて福島浜通りの交通関係もかなり変わってきています。

常磐線は2017年10月に富岡駅までの運転が再開されていますが、それに先立ち代行バスが竜田&x岡間で拡充されたのと軌を一にして新常磐交通がいわき駅″L野町役場前%阯t町役場前&x岡駅前の急行バスを3往復運行開始しましたが、鉄道の再開で需要が失われるかという見立てを覆し、2018年4月から平日の便が1往復増便されました。(夕方の富岡行きと朝の富岡発)


(いわきからの急行バス到着。2017年8月撮影)

そして同じ4月から震災前のメインルートでもあった富岡$・烽フ路線が復活。平日のみ3往復で、早朝の川内行き、夜の富岡行きは回送同然ですが、船引や神俣、小野からのルートに比べると、常磐線接続は利便性が高く、内陸部の旧規制区域の復興の一助になるでしょう。

そして一部メディアが報じた高速バスのいわき$蜻苣・フ常磐道経由化。
6月にも実施とのことで、広野と富岡にも停車する模様です。現行の磐越道経由の7往復が総て切り替わる模様で、高速が開通してもやれ放射能が、という風評対策なのか、常磐道経由のバス路線がなかなかなかっただけに(路線トラックもあまりないんですよね、見かけません)、風評解消へも期待が高まります。

この区間は桜交通の東京%・株n、相馬線が以前から運行していましたが、「新高速バス」ということで知名度も今一つでしたし、さすがに所要が長かったのも影響したのか、増便というまでには至っていません。
一方で2017年12月末から東北アクセスがいわき%・株n線を4往復で運行を開始しており、こちらは新参ですが路線業者としての地歩を地元で固めているだけに、常磐道の路線権を握られたくないという思惑でしょうか。南相馬以北でも福島交通の相馬$蜻苣・ェ廃止になって以降、路線バスの設定はありませんから、東北アクセスの独壇場となっています。(成空交のメ[ラースターは磐越道経由)


(在りし日の相馬$蜻苣・B2016年10月、新地町役場にて)

ただ現状は苦戦している感がありありで、先日の試乗時も時間帯が中途半端なこともあって(夕方のいわき行き)、貸切状態でしたし、いわき湯本ICで東京へのいわき号連絡を謳うものの、終着がスパリゾートハワイアンズで、いわき市の市街地に出る足がありません。(いわき市ベースであればいわき湯本ICでP&Rでの利用が可能)


(原ノ町駅前に入線したいわき行き)

ハワイアンズも公共交通利用をもう想定してないんでしょうね、路線バスの乗り入れは今回の高速バスまで事実上なく、湯本駅への送迎バスも特急が毎時1本あるのに本数は少なく、今回も少し歩いた県道上で上遠野から来るローカルバスを拾いました。

余談ですが、接続を確約しないと言いながらも、新常磐交通の社名を出し、連絡先もアナウンスしての案内放送が流れるわけで、原ノ町駅前17時、いわき湯本ICが18時半頃の到着でも「いわき号」東京行きがまだ3本あるわけで、ICのBSは待つ環境にはないものの、かなり実用的な乗り継ぎです。


(お馴染みの東北セクアクセスの乗車券。車内発券、入鋏後交付されるが降車時に渡す)

とはいえ浜通り北部のバス事情はかなり複雑で、震災を機に設定された福島から霊山経由相馬、川俣経由南相馬への急行バスが2017年10月から分水嶺の東側で旧来の一般便停留所を復活させて乗降自由になり、事実上の路線バスになりましたが、相馬線は5月31日を最後に運休と、県都との直結便でも維持できない悩みがあります。
ちなみに相馬は東北中央道(相馬福島道路)が霊山以東で完成しており、一般路線バス化よりも高速化したほうがよかったのでは。ざっくり20分は短縮できますから。




(福島駅前。このバスが浜通り北部への命綱だった頃。2011年12月)

相馬IC脇には相馬市が整備した相馬市バスターミナルがあり、上記福島交通のほか、東北アクセスの仙台線が立ち寄ります。
一方で東北アクセスは南相馬IC前にバスターミナルを建設中で、いわき市内(いわき駅)乗り入れや、東京線の開設など積極策とセットの施策のようにも見えます。

相馬福島道路経由だと相馬市内に立ち寄らない前提で飯舘経由の現行ルートと所要時間に大差はないはずであり、福島交通の撤退を機に、相馬経由便の設定もあるかもしれませんね。あるいは新常磐交通と組むのか。南相馬でのチラシの置きっぷりを見ると、JRとの関係もよさそうで、福島線は新幹線との協調も出てくるかもしれません。






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