Straphangers’ Room2022

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地震と電力

2007-07-17 20:53:32 | 時事
この連休は台風に始まり中越沖地震に終わりました。
3年前の中越地震、昨年の能登半島沖地震と北陸エリアの地震が急増していることは気になります。その前は1964年の新潟地震まで大きな地震がなかっただけに。

この地震で震源に近い東電刈羽原発が非常停止しましたが、その際のトラブルが明るみになるにつれ、早期再開は難しい様相です。
今朝のメディアでは、刈羽の発電量は実に821万KWhに達することから、夏のピーク時に電力を融通しないといけないようなことを言っており、ピーク時だけあって地域によっては余っていると言うこともないでしょうから、休止中の旧型火発などの起用など、大変そうです。





さて、夏場に電力需要がピークを迎えるのは、冷房需要が大きいことは論を待ちませんが、ピーク時の最ピークがどのタイミングになるのはいつでしょう。

これは俗論であり、実際には違うと言われますが、高校野球の決勝戦と言う説があります。
電力需要の太宗は事業系であり、家庭需要は少ないからそれは俗論と言われますが、そうはいっても高校野球シーズンには普段は外出していても、テレビにかじりつくとか、飲食店その他で高校野球をサービスで流すと言うようなケースもあるわけで、あながちウソとも思えません。

刈羽原発の停止で夏場のピーク需要に応えきれない、というのであれば、高校野球を止める、と言う選択肢もあながち無理筋ではないでしょう。
特に「特待生制度」が問題になり、その問題解決が先送りになっているという状況下でもあり、一度ここで頭を冷やす意味も込めて、社会貢献として中止するのです。

ピーク需要云々は俗説だとしても、予選からの全大会を中止すればこれは確実に省エネです。
そもそも照明を消すとか、さまざまな省エネ、温暖化対策のイベントを大きく取り上げている主催者が、夏のピーク時に殊更に電力需要を押し上げるイベントを続けているのも妙な話です。
発電所の確保も、このピーク需要を乗り切る数字が元になってますから、それこそ原発と言うとどんな些細なトラブルでも大きく取り上げる新聞社にとって、そういう設備を必要としない方向に働くのですから、社是?にも適うはずです。

まあ実際には、お決まりの「被災地を勇気付ける」という謳い文句で継続するんでしょう。
数年前の福井豪雨で、家が泥流に飲まれグチャグチャになった球児が試合に出たのを「美談」仕立てで取り上げてましたが、これとて野球をやってる間があったら、体力的には申し分のない高校球児のパワーを自宅や地域の復興に役立てるほうがどれだけ有益か、と少し考えれば分かりそうなものですが、主催者の考えは違うようです。

今回も、同じような「球児」が出てくるんでしょうね。





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