庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

日本が風力発電先端国になるには化石頭人間の偏見を除く。

2014-06-06 | 快適エネルギー社会問題

再生可能エネルギー電力の主力候補として、世界で最先端に普及促進が検討されている技術は「風力発電」である。

これは、このブログでもなんども書いているので、読者は理解をしていると思いますが、世の中のエネルギー専門家、電力事業者関係者は、いまだに風力発電の欠点を上げて、主力になることを認めようとしない。

その理由の大半は、過去の未熟技術の段階をほじくり出して、非難するレベルの低い論調だが、中には【専門家の知識】を持ち出して、欠点を責め立てる。

 

送電線網を充実しなければ、風力発電の普及拡大は不可能であるが、専門家は、陸上風力発電は騒音被害や生態系に悪影響を及ぼすので、限られた適地しか見つけられないから、日本での拡大は無理である、と主張する。

そこで、東北、北海道などの風況適地では、もっと陸上風力発電の建設を進めて、送電線網の充実・強化が条件にして、大幅に普及促進をすればよい。

送電線網は原子力発電の建設時に、かなりの遠距離を大電力の送電能力を持たせて建設しているから、原発を停止した段階では、その有効活用になる。

それと、全体計画にそって段階的に送電線の強化に、投資をすべきである。

 

陸上風力発電の適地が限られる問題に対しては、すでに実施している、将来の風況調査に基づいて、洋上風力発電の設置計画を進めるべきである。

このブログで説明した様に、各地に洋上風力ウインドファームを建設して、陸地までの送電線建設を実施すれば、あとは陸上の設備の追加はわずかである。

その時期には原発の廃炉が相次いでいるから、価値のある送電線設備が遊んでしまうことを防ぐ意味で、ウインドファームは、原発廃炉計画に合わせる。

今の日本にとって、有効な電力源に切り替え政策は、これがベストである。

 

化石燃料発電の専門家は、洋上風力発電は、漁業や海洋生態系、魚類などに悪影響を及ぼすと、頭から否定的な意見を述べるが、これは既に実証済みの結論は、『洋上風力発電』の建設は、漁礁を増やす効果で魚類の繁殖に有利である。

漁業関係者もこれを認めて、今後は、洋上風力発電の誘致策に動くであろう。

洋上風力発電に関する技術開発は、日本の得意な造船技術と、海洋関連の建設技術を駆使すれば、高いレベルの設備を完成出来る。

世界の先端を行く技術と国家的な集中投資を実現できれば、原発に依存していた電力の比率29%を、代替することは十分に可能である。

その実現の一歩目は、電力事業者の偏見を取り除くことが第一の仕事であろう。


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