いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

奇妙なこと

2007年05月11日 08時13分46秒 | 兎に角書きたいの!
 5月11日の今日は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団第236回定期演奏会に妻と出かける。会場は、横浜みなとみらいホールである。19年度定期演奏会は、10回開催されるそのうちの5回の定期演奏会に会員として申し込みしたものだった。この横浜みなとみらいホールの周辺には、毎日通った時期があった。
 ホールの近くにある「けいゆ病院」に娘が入院していたからある。ホールの周辺のお店で娘が好きそうな洋菓子や果物をみつくろいながら持って行っていた。
 226日間の入院生活で私たちは毎日娘の顔を見るためその病院へ出かけた。長期間の治療にも関わらず平成12年5月11日、34歳の人生に幕を閉じてしまった娘。
 その5月11日に娘が入院していた病院の近くの場所で開催される定期演奏会へ夫婦で出かける。これは娘との何かがあるのだろうか。それとも偶然なのだろうか。今日の演奏会には娘と一緒だとの思いで席に着きたい。
5月は新緑の季節である。木々の若葉は花と共に美しい。庭に芽を出す「クマガイソウ」は、昨年8本今年4本と本数が減ってしまったが「あじさい」は多くの花芽を膨らましており今年はその色の変化を楽しめそうだ。
 妻が手入れに余念のない庭の花は、ゼラニユウメ・ビオラエリン・プリメシア・オキナグサ・バラ・スミレ・ブルーベリー・チェリーズショビリーナなどなど多くの花が赤・ピンク・青・緑・黄色・紫など絵の具をちりばめ花の絨毯の景色を描いている。
 私の持分は、艶やかな朱紫の花今盛りと咲き誇るシランは200株以上、そして「ジジババ(春蘭)」は年々そのかぶが減っていくが、その名の由来はいろいろだが、夫婦和合の姿・老夫婦が座っているように見えるからとの説もある。そして、地えびねである。以前は山に出かけて採取してきたが自然環境を守り野の花はそこに咲くから美しいとの現実をそして経験したことから今は専らカメラに収めて楽しんでいる。
 亡き娘は、母親の遺伝子か花をこの上なく愛でていた。とくに「トルコキキョウ」が大好きであった。ダンス仲間のあるご婦人は毎年墓前へとこのトルコキキョウを手渡してくれている。この新緑と花に盛られた5月11日は娘の月命日である。
 今日は、花とともに音楽を娘に贈ってやりたい。花に囲まれたなかで管弦楽団が奏でる音楽にひたりながら思う存分娘の朋子に踊ってもらいたいと思っている。
 
コメント
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