いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

ブーケに想う

2005年09月09日 17時59分38秒 | Weblog
 子供三人。結婚式ではそれぞれがお手製のブーケを持って華燭の典で披露
していた。

 長女は、お色直しごとにブーケを変えて登場した。自分の結婚式をより感銘深
いものにするため時間をかけてあれこれ考えながら球型のブーケだった。もち
ろん、お婿さんにも。

 長男のお嫁さんは、教室に通って勉強し、持つ花がドレスの裾まで届くほどの
豪華なブーケであった。そして、長男の胸元にも。

 次女は、母親に作ってもらった。結婚式の前日、母親は町田の教室まで行っ
て作成し20時ごろ私と帰宅した。結婚式当日は、それを赤坂プリンスホテル
まで運び、そのブーケのかたちは、長女と長男の中間で先生も絶勝した会心の
出来ばえだった。そして、それはお婿さんの胸元にも添えられた。今、その
ブーケは額縁に納まっている。

 三人の子供の結婚式。それぞれの写真には、お手製の見事なブーケを持っ
た幸せカップルが立っている。

 長女の結婚式の写真を開いたら家内からのファックスが挟み込まれていた。
「帰宅次第 私の会社まで電話下さい。○子(長女) 流産してしまいました。
 今夜だけ入院と○○夫さんから連絡がありました」  平成10年11月13日

 長女のエッセイ「花束の極意」を読んで、披露宴での来賓の祝辞を思い出し
た。その席で、「涙、涙、オトコの涙」「蝶になる時」「アスファルトの道」の
エッセイが紹介された(いずれも投稿済み)。

 子供の結婚式の写真を見ながら色々なことが思い出された一日でした。
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花束の極意 70編

2005年09月09日 08時07分38秒 | 娘のエッセイ
 花束を誰かにプレゼントする時、どんなふうにオーダーしていますか?
 花屋の店先で「五千円で適当にお願い」って頼んでしまうのでは?そんなつま

らない注文の仕方なんて勿体ない。もっと楽しく注文してみませんか。大丈夫。
花の名前をまったく知らない男の方だって、素敵な花束を作ってもらうことがで
きます。

 まず、プレゼントする相手のことを思い浮かべて見ましょう。例えば、奥様。
彼女はどんな色が好きだったかしら。そう、紫色が好きな方……だったら白・
薄桃色・桃色・紫のグランデーションで作ってもらったらどう?

特にスイートピーなど透明感のある花を使って小さくまとめてもらえば、ふんわ
りと優しい雰囲気の愛らしい花束ができるはず。

 奥様の好きな色なんて知らない。でも、確かガーべラが好きだったな……なん
て方。だったら花屋に揃っているがーべラの全ての色を使ってもらってみても
面白い。きっと賑やかで楽しいものに仕上がるはず。

 あら、どちらもお手上げ? それなら奥様のことを店員に話しちゃいましょう。
こんなエピソードを聞いたことがあります。ある日、花屋にひとりの男性がやっ
てきました。

 彼は店員に一枚の写真を見せて言いました。「この女性にプロポーズする時
に渡す花束を作って欲しい」店員の女性は、気合を入れてその花束を作ったと
のことです。粋なお話。

 さて花束といえば、ウェディングブーケがありますね。今やブーケの政策は花
屋の仕事。或いは新婦自身や、その友人知人が作ったりすることも。

でもこのブーケ、昔西洋で男性が女性に求婚する時に渡したもの。男性は彼女
の家に行く途中、野の花を剣で切って持って行きます。それを貰った女性は、
OKの意味で花束の中の花を一本取って、男性に渡しました。

 それが現在、新郎が胸元につけるブートニアに。ただのお飾りに思えるブーケ
にも、実はこんな由来があったんですね。
コメント (2)
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