いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

驚愕の孫孫運動会

2005年09月18日 07時52分02秒 | Weblog
 昨日、孫の運動会に出かけた。8時50分開会式。司会進行などはすべて
生徒によるもので、先生の言葉を聞いたのは「学校長の言葉」以外なく閉会式
までそうだった。

 紅白に別れての対抗競技。結果は、赤組807点・白組704点で赤組の圧勝に
終わった。

 孫の長男3年生は白組・長女1年生は赤組・次男三男は未就学児として、それ 
ぞれの競技種目に出場した。

 紅白間の応援合戦は堂にいったもので、赤・白共に応援団長は女生徒であっ
た。しかも羽織袴でのいでたちでの熱戦には驚いた。そして「運動会の歌」まで
存在する。

 1(赤組)               
   ぼくらは輝く 太陽のように       
   燃え上がる希望 力一杯がんばろう
   赤・赤・赤 ゴーゴーゴー
   赤・赤・赤 ゴーゴーゴー
   燃えろよ燃えろ 赤組

 2(白組)
   ぼくらは白いいなずまだ つき進む光の矢
   雷の音とどろかせ元気一杯がんばろう
   ゴー・ゴー・ゴー 白・白・白
   ゴー・ゴー・ゴー 白・白・白
   地珠をまわるいなずまだ 白組 

 孫達が通う小学校には、不登校児童は一人もいないという。と言う事は少な
くともひどい苛めは存在しないということだろう。運動会の進行、飾りつけ、
標語,作成されたポスター、先生の動き、生徒の動き、父母と児童の触れ合い

そしてその場の雰囲気からいい学校だなと感じていた。敷かれたシートを歩い
ていけばどの家庭へでも行ける。未就学の二人の孫の動きを見ていると、恐ら
くご近所の方だろう他のお父さんの所へ行って父親と遊んでいるかのように

まとわりついて遊んでいる。それが一箇所ではなく転々と遊びまわっている。
そのお父さん達も楽しげに相手をしている風景に安らぎを感じた。

 長男は午前の部最終プログラム「紅白対抗リレー」のアンカーとして出場し
た。1・2・3年選手の混成による対抗試合で赤・白それぞれ二人の四人で
スタートする。出場選手は赤白合計24名で孫の長男は白組。

 第一走者白組は好走しトップでバトンタッチ、第二走者バトンを落とし最下位。
第三走者もバトンタッチを失敗した…最下位のままで長男にバトンタッチされ
た。日頃自慢の走りをするも結果は第三位であった。

 孫は飛び切りの負けず嫌で幼稚園児の時からその気持ちを持ち二位以上に
入れなかった時には泣きじゃくっていたそうだ。

 孫は、ゴールした途端に、悔しさを体全面に出してバトンを地面にたたきつけ
た。それを拾いまたたたきつけた。三度も! ゴール近くでカメラを構えていた
私はびっくりでシャツターを切ることが出来なかった。

ところが悔しさの動作は、其れだけでは済まなかった。今度は,バトンを投げ捨
てた。バトンは、棒状ではなく手ごろなリングが使用されていた。

 バトンを投げて気が済んだかと思ったら、今度は着ていたリレー用ユニホーム
を脱ぎ捨て地団駄踏みながら泣きじゃくっていた。

 対抗リレーが済み昼食となった。シートの上で、お互いの両親、夫婦、4人の
孫の10人でお弁当を開いての団欒のはずが、例の孫は戻ってこない。

よく見ると、生徒達の席で先生と孫。そこへ両親が誤りにいった。今の行動の注
意、励ましなどを受けて昼食の席に加わった。その孫はよく食べた。こうして
最終のマツケンサンバによる全校ダンスで15時終了した。炎天下での観戦。
日焼けで真っ黒になった一日だった。

 息子の家に戻り、しばらくして長男が戻ってきた。用意したシユークリームを
食べているところに友達が誘いに来た。明日は日曜日だから遊びに行ってくる
よと家を飛び出していった。

 あの悔しさは、自分に対する悔しさの表現で他人を責めることはしない。自分
で設定している二位以上になれなかった自分への悔しさである。

 そう言えば、所帯を持ってからの息子の取った行動に涙したことがあった。
土木関係の仕事をしていた時、3メートル程の竪穴の下に息子。上には秋田か
らの出稼者、土管を下ろすのに息子の合図を待たずに手を離した。

息子の中指と薬指が挟まれ第一関節から千切れた。息子は土管から手を抜き
その指を持って這い上がり、自分で車を運転して病院へ駆けつけた。残念な
ら指の接合は成功しなかった。

 その後息子は、関わりあった人に対して一言も責める言葉を吐かなかった。
普通は出来ない。私には出来ない。それを息子は、責めるでもなく私達に対し
てもその件について愚痴る言葉を聞くことは無かった。

 息子は幼稚園では、一日中泣いて母親を困らせていたが家に帰りたいとは言
わなかっらしい。そのDNAが孫に引き継がれているのだと思うと誇らしくなる。



 
コメント
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