いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

遺稿集に

2005年09月17日 06時14分14秒 | 娘のエッセイ
 娘の遺稿集の巻頭の言葉は



    書きとむる 言の葉のみぞ

                  水茎の

                     流れて止まる 形見なりける

       新古今和歌集  按察使公道(あぜちのきんみち)


 (意味) 今となっては、折々に書き留めておいた言葉だけが、いつまでも
     消えない筆の跡としてこの世界に残りとどまっている、あの人の
     形見なのだな。

       ◎ 言の葉「葉」と「水茎」の「茎」は縁語
       ◎ 水茎は筆跡の意。水を暗示し、その縁で「流れてとまる」
         と続ける。
       ◎ 言……こと
       ◎ 水茎…みずぐき
       
コメント
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