いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

女はコスモス 79編

2005年09月30日 16時40分16秒 | 娘のエッセイ
 最近、化粧という言葉の代わりに、”コスメティック”とい言葉がよく使われ
る。

 この”コスメティック”という言葉は、英語の”コスモス”からきているのだ
そうだ。コスモスは、宇宙とか秩序、調和を意味する。女性の顔が宇宙だな
んて、素敵な発想。

 それにしても、どうして日本語の”化粧”という言葉には『化ける』とか
『壁ぬり』などという、あまり良くないイメージばかりが浮かぶんだろう?日本
人は昔、化粧することに対して、ネガティブな考え方をしていたのだろうか。

 もしそうでも、今は違う。様々な雑誌は、新発売の化粧品の情報を掲載し、
『奥二重を魅力的に見せる方法』とか、『完璧リップメイク』などのテクニック
を紹介している。

ここで不思議なのは、二重まぶたを綺麗に見せるテクニックというものが、
絶対に掲載されないことである。二重まぶたにテクニックは必要ないと言い
たいのか。

しかし、私は「そんなことはないっ!」と言いたい。二重で大きな目も、それ
なりに悩みがあるのだ。なんたって、目が大きいとクマがすぐ出来てしまうし、
ゴミもはいりやすい?本当は、切れ長の涼しげな目が素敵なのに。

 でも、この間”浅ヤン”に出演していた、就職がきまらないので美容整形を
したという女の子は、顔のパーツを全部とっかえして「とても嬉しい」と言って
いた。

彼女は、過去の写真をどう始末するのだろう。気になる。ところで、コスメテ
ィックという言葉には、”上べだけを飾る”という意味もあると、英語辞書に
書いてあった。

 宇宙人が人をひきつけるのは、うわべが美しいだけでなく、奥行きがあっ
てミステリァスだからではないだろうか。

 美しさは女性の永遠の憧れだ。だから、”上べだけを飾る”ほうではない。
”コスメティック”を、女達はきっと、追い求め続けたいに違いない。
コメント
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