沖縄県立美術館での展示「移動と表現」も終わりに差し掛かった28日土曜日、岡崎乾二郎さんの「現代アート講座」が開かれた。私は岡崎乾二郎さんとは、5年ほど前、「Another Expo」展を企画している時、岡崎さんの知恵を借りたいと思い四谷を訪ねたとき以来だ。随分ご無沙汰していたのだが、御元気そうで何よりだった。
「移動と表現」のキュレーターを担当した翁長直樹さんから、じきじき岡崎乾二郎さんのトークがあるからぜひ来て欲しい、と連絡があり、大変光栄だったのだが、岡崎さんのトークの第一部に伺い、休憩を挟んで第二部に入るとき、翁長さんからいきなり登壇の依頼があり、急きょ登壇して話すことになった。その日のお昼、沖縄に到着したばかりの前嵩西一馬さんや、たった20分前にNYから沖縄へとやって来て、美術館に到着したばかりの照屋勇賢さんも道連れにして、4人で第二部のトークをすることに。まさにインプロビゼーションの、凄い展開となった(笑)
岡崎さんの話は、ダダイズムの黎明期に、ネイティブ・アメリカンのホピ族の精霊カチナの人形が影響を与えていた、という話や、ウィリアム・モリスのアーツアンドクラフト運動と沖縄の工芸をつなげよう、という話が、散在していた。二部では、司会の前嵩西一馬さんがかなり質問などを綺麗にまとめて下さり、岡崎さんの思想的な根源がどこにあるのか、という話ができた。その中で、主体の発生やアリストテレスの詩学の話になり、詩と因果律の体系の話になったのだが、岡崎さんの興味関心が私のそれと非常に近いことに、興味を覚えると同時に、その興味関心の出方が全く異なることに、驚いた。
岡崎さんが、ホピの精霊カチナの彫刻が好き、という話をして下さったのだが、私もホピの村に滞在したことがあったので、その時に経験した因果律の違いの話や、時系の話などをした。それから、主体の発生と神の問題について簡単に触れたのだが、ここも一馬さんが綺麗にまとめてくれた。そして、貨幣の物神性と認識の問題に関して、照屋勇賢さんが、さすがアーティストらしい見事なお話を披露してくれた。
限られた時間の中ではかなり体系的な話ができたと思う。知的好奇心を満たされる、エキサイティングな時間だった。
その後、岡崎さんを囲んで、みなさんと打ち上げになったのだが、岡崎さんが、あそこまでしゃべる人だとは思わなかった。もう、しゃべり出したら止まらない、まさにそんな感じだった。奥さんのぱくきょんみさんが優しそうに見守っていて、素敵なカップルだな、そう思った。
「移動と表現」のキュレーターを担当した翁長直樹さんから、じきじき岡崎乾二郎さんのトークがあるからぜひ来て欲しい、と連絡があり、大変光栄だったのだが、岡崎さんのトークの第一部に伺い、休憩を挟んで第二部に入るとき、翁長さんからいきなり登壇の依頼があり、急きょ登壇して話すことになった。その日のお昼、沖縄に到着したばかりの前嵩西一馬さんや、たった20分前にNYから沖縄へとやって来て、美術館に到着したばかりの照屋勇賢さんも道連れにして、4人で第二部のトークをすることに。まさにインプロビゼーションの、凄い展開となった(笑)
岡崎さんの話は、ダダイズムの黎明期に、ネイティブ・アメリカンのホピ族の精霊カチナの人形が影響を与えていた、という話や、ウィリアム・モリスのアーツアンドクラフト運動と沖縄の工芸をつなげよう、という話が、散在していた。二部では、司会の前嵩西一馬さんがかなり質問などを綺麗にまとめて下さり、岡崎さんの思想的な根源がどこにあるのか、という話ができた。その中で、主体の発生やアリストテレスの詩学の話になり、詩と因果律の体系の話になったのだが、岡崎さんの興味関心が私のそれと非常に近いことに、興味を覚えると同時に、その興味関心の出方が全く異なることに、驚いた。
岡崎さんが、ホピの精霊カチナの彫刻が好き、という話をして下さったのだが、私もホピの村に滞在したことがあったので、その時に経験した因果律の違いの話や、時系の話などをした。それから、主体の発生と神の問題について簡単に触れたのだが、ここも一馬さんが綺麗にまとめてくれた。そして、貨幣の物神性と認識の問題に関して、照屋勇賢さんが、さすがアーティストらしい見事なお話を披露してくれた。
限られた時間の中ではかなり体系的な話ができたと思う。知的好奇心を満たされる、エキサイティングな時間だった。
その後、岡崎さんを囲んで、みなさんと打ち上げになったのだが、岡崎さんが、あそこまでしゃべる人だとは思わなかった。もう、しゃべり出したら止まらない、まさにそんな感じだった。奥さんのぱくきょんみさんが優しそうに見守っていて、素敵なカップルだな、そう思った。