Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

木幡和枝さんと語る現代日本

2009-03-15 18:15:02 | Weblog
昨日は芸大の池田剛介くん、NY Art Beatの藤高晃右くん、編集者の神部政文くんと一緒に、私が敬愛してやまない、キュレーターの木幡和枝さんと代々木上原のレストランにて晩御飯をご一緒してくる。

心臓の手術をした木幡さん、元気かな、と本当に心配していたのだが、以前より元気になった、という本人のコメントを聞いて安心する。木幡さんには、いつも非常に多くのご意見をお聞かせ頂き、本当に参考になっているのだが、今回も展示や人生に関して、非常に多くのご意見をお聞かせ頂け、本当に光栄だった。自分のやっていることは本当に正しいのか、時々不安に思うときがあるが、それをズバっと斬ってくれる大先輩が近くにいると、勇気が湧いてくる。

最近お亡くなりになった加藤周一さんのお話や、昔、一緒に勉強会をしていたという小沢一郎氏について、多くのご意見を伺う。日本の知性とぶつかりながら道を切り開いて来た木幡さんの、現代日本に関する自論が聞けて、とても興味深かった。

一件目のレストランで飲みながらご飯を食べていたら、突然見かけたことのある方が隣に座った。キュレーターの天野太郎さんだ。つい先日、メールのやりとりをしたばかりだったので、あまりの偶然に驚く。その後、少しだけお話をして、2件目の飲み屋に移動すると、なんとそこでもばったり同席し、すごい偶然が続く。どうやら、私は天野さんと縁があるようだ(笑)その後、皆で芸術に関して白熱した議論を繰り広げることができ、興味深かった。

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最近、調べ物をしていて、アルカディ・ボロドスの演奏する結婚行進曲を見たのだが、超絶系の演奏に驚いた。音楽というのを、自分の中で自由に解釈して、ここまで変換してしまうことができるのだな、と考えると、同じ芸術の立場にいる人間として、とても参考になる。自分の表現のスタンダードを押し上げる努力を続けて行きたい。