ゲノムとはビオシステムから成る時空のグリッドを構成するバイオ・コンピューターであるとの研究をしているロシアのPeter Gariaev博士の存在を友人から教えてもらった。私が映画『魂の旅』で考えている全体の構想とあまりにも良く似ていて驚いた。
Peter Gariaev博士のウェーブゲノム論(Wave Genome Theory)の研究で興味深いと思ったのは、DNAをアコースティックと電子マグネット場として捉えている点。
eng.wavegenetic.ru/index.php?opti…
Peter Gariaev博士の唱える人体を構成する幾何学をいかに理解して構築するのかがDNA video tapesの役割であり、それが音楽に近いという考えが、とても興味深い。
emergentmind.org/gariaev06.htm
Peter Gariaev博士の文章に登場する、量子バイオコンピューターが波と場に則ったコマンドをして細胞に働きかけるという下りに、どこかプリゴジンに似た、ロシア的な自然観から体得された情緒の様なものを感じた。
私はパイオコンピューターという言葉を初めて知ったのだけれど、例えばDNAの4種類の塩基を塩酸素子にして計算する非ノイマン型方式のDNAコンピューターは、スーパーコンピュータの1億倍もの計算スピードを実現できるそうだ。
量子コンピューターが重ね合わせからいかに近似値情報を取り出すのかだとしたら、バイオコンピューターは多次元宇宙の連続性の中からいかに情報を取り出すかであり、この双方はウパニシャッドの梵我一如におけるミクロコスモスとマクロコスモスの一致を目指している様な気がしてならない。
シュレーディンガーの言った、生命とは負のエントロピーを食べることでエントロピー最大化を加速し地球の熱死を早めているという世界観の先に行くには、Peter Gariaev博士のウェーブゲノム論くらいのことを言わないとダメだと思う。