Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

ミリツァ帰国のお知らせ

2005-05-31 11:45:36 | Weblog
ブログをお読みの皆さん。今日は実は大変残念なご連絡があります。実は、ミリツァ・シモノビッチが帰国を決定したのです。突然のご連絡になってしまいましたが、関係者には大変なご迷惑をおかけしてしまい、まずは深くお詫びを申し上げたいと思います。

日本に来日以前にミリツァに伝えていた、広島に借りた家があるから行ってくれと言ったにも関らず、東京の滞在を希望したり、その後京都入りする直前から、国に帰りたい、引きとめたかったら京都での滞在中のホテル代をキュレーターが負担しろ、と言い出し、困惑しておりました。その後は、セイラと一緒に京都の貸し家に住むと言ってきかず、困ってしまいました。

ミリツァは海外生活がほとんどなく、その為か日本という新しい環境に全く適応できなかったのかと思います。また日本来日直後にベオグラードで家族と友人関係のトラブルがあり、さらに東京に来てからの慣れない生活でストレスが溜まる一方だったのかと思います。

その後、ミリツァは精神的に不安定になってしまい、京都に来てからは体調は最悪の状態になってしまいました。それからは「ベオグラードに帰りたい」を繰り返すばかりで、私も困ってしまいました。

昨日、ミリツァの状況が非常に悪く、良好になる気配が見えず、京都にて海外アーティストのアーティストインレシデンスを長年行なっている方に相談した所、そういう状態になってしまっては、もう帰国させるしかないのでは、という話になりました。私も残念ながら、そうするしかないと思いました。

そういった状況をギャラリーに伝えた所、これはギャラリーの信用問題になりかねない、なんとか滞在する様説得を試みてほしい、との事で、もう一度滞在に関する説得を試みました。しかし、全くの逆効果で、もう会話が成立しない様な状態になってしまいました。

こうなってはもう仕方がありません。これ以上話をややこしくしても、双方にとって利益はありません。私は企画の代表者として、彼女の帰国を許可しました。

私は、この展示の代表者として、大変責任感を感じております。と同時に、起こってしまった事に対してどう対処したら良いのか、考えながら前進していくしかない、と考えております。

皆さんには大変なご迷惑をおかけしてしまいました事を心からお詫び申し上げます。それでは、失礼します。

渡辺真也

ついに京都入り

2005-05-28 14:37:16 | Weblog
おととい、京都に来る前に、セイラの要望で千代田区にあるボスニア大使館に立ち寄る事に。世界中のボスニア大使館はアートに対してのサポートを基本的にしていないので、セイラは今後日本を訪れる後任者の為にも、と言って、大使館に挨拶をする事を思いついたのだ。セイラ、あんたは偉い。大使に挨拶した後、彼女の作品であるHomeSICKを大使館にインスト-ルする。こんどはちゃんとコンパスを持ってきて、サラエボの北緯44度にあわせた。

HomeSICKは木幡さんのやっているPlanBにもインストールしたかったのだが、どうしてもスケジュールが合わず、インストールは叶わず。

京都出発前に、私とミリツァは、結局ミリツァが買いたがっていたのに買えなかったジャケットを買いに、原宿へと向かう。

途中、歩きながら今後のスケジュールを話していた際に、ミリツァの友人が滞在してビデオ編集をする際には、3日間ホテルを用意するから、そこで一緒に編集してはどうか、と提案した所、激しい口論となってしまった。ミリツァはなぜ編集を手伝ってくれる人と皆で一緒に滞在できないのか、と納得できないのだ。

京都の貸し家は賃貸であり、そもそも当初セイラが1人で滞在する予定で契約を済ませてしまっていた。しかもその契約にはIさんという仲介の方が入っており、Iさんが彼の友人である家の持ち主と賃貸契約を済まし、しかも費用をセイラのレクチャーでまかなってくれる様、セッティングしてくれたのだ。Iさんには非常にお世話になっており、すべての賃貸契約にかんして間に入ってくれているので、あまりこれ以上急激な変更ができない。さらに追加で人が出たり入ったりする度に契約書を書き換えていくのは、京都のルールとしてはルール違反になりかねない。その辺をセイラとミリツァはなかなか理解してくれず、ホテル感覚で滞在予定を組もうとする為、私が賃貸契約において板ばさみになってしまう。そして、それをアーティスト側に説明しようとすると、私がまるで悪者キュレーターの様になってしまうのだ。これは辛い。

さらに日本におけるカルチャーギャップにおけるストレスが追い討ちをっかける。日本語で書かれたJRの「新札使えません」の所に何度も千円札を入れてしまったり、すぐドアの閉まるエレベーターに挟まれそうになったり、電車を乗り間違えたり、どこに行っても英語は使えないし、日々の生活にストレスがつきまとう。こういった日本の状況に慣れていくまでは、なかなか時間がかかるのだ。

しかしそんな困難も乗越え、ついにおととい京都入りし、昨日は2人ともゆっくり一日を過ごした。到着翌日、2人とも、「今日は何もしたくない」とのこと。その気持ちはよく分かる。しかしそうはいいつつも、セイラは早速作品作りの準備に取り掛かっていた。

セイラは午前中には京都にいるDVの編集者とミーティングを行い、午後には新作の写真作品の制作に取り掛かる。私もセイラの写真作品に必要なもののリサーチに追われた。

夜はゆっくりしたかったのだが、Iさんから「能」のイベントがあるから一緒に行こう、とお誘いを受ける。2人とも疲れているのでゆっくりさせてあげたかったのだが、Iさんに誘われてしまっては断れない。そこで2人を連れて能のイベントに行ってきたのだが、なんとそれはシンポジウムで、世阿弥について2時間語るというものだった。成り行き上、私は2人(+ドイツ人の留学生1人)の同時通訳として2時間通訳する羽目に。これには参った。さすがに同時通訳は消耗が激しく、ヘトヘトになってしまった。

夜はインターネットカフェにタクシーで移動し、メールを処理する。いくつか良いメールもあり、元気も出てくるが、体力は限界に。その夜、大阪の友人の家に帰る予定がもう11時になってしまったので、そのまま貸し家に泊まる事に。家に帰ったらミリツァが「真也は疲れているから」といってマッサージをしてくれた。ミリツァはかなり本格的なスポーツ医学に造詣が深く、プロかと思うようなとても本格的なマッサージをしてくれた。セイラが面白がってその写真を撮っていたのだが、私には見せてくれなかった。きっと滑稽な写真なんだろう。

今日も頑張ろう。

東京の方位

2005-05-25 22:31:06 | Weblog
昨日はミリツァの撮影の関係で、千葉にあるカートレース場に行ってきた。映像関係の仕事をしている方に撮影ボランティアを頼み、千葉までは私の姉の運転する車で行ってきた。

レース場は、土曜日に空き状況を確認した際には予約が入っていなかったのだが、当日に行ってみたら午後一時から予約があるとの事で、1時までの40分間で撮影する事になってしまった。しかし、前日に私がミリツァと詳細に渡るミーティングをしたのと、車の中で上手くコミュニケーションを取っておいた事もあり、CCDカメラのヘルメットへの取り付けなど含め、撮影は比較的スムーズに行った。機材や場所を確保するのに較べると、大きな問題も特になかった。

しかし、問題は編集だ。ミリツァは自分でビデオの編集ができないのだ。ビデオ作品を作るにも関らずデジタルビデオカメラさえ持ってこないで作品作りをしようという態度に私は納得ができなかったのだが、ミリツァの側は撮影と編集スタッフはキュレーターが用意して当然、と言って譲らない。そこで私はもしも編集をしたいのであれば、東京で対応できる人がいるから、その方に頼もうと言ったのだが、京都にスタッフを確保しろと言って聞かない。京都ではセイラの撮影と編集用に何人かボランティアの方を確保したのだが、当初滞在の予定のなかったミリツァに関してはボランティアスタッフがいなかったのだ(その後、この問題は、東京に住むミリツァのセルビア人の友人のビデオアーティストが京都を訪ねて編集するという事で解決した)私もかなりこのプロジェクトの為に走り回っていたので、これ以上の要求を呑むのは困難な状況だ。

撮影に関して言うと、昨日はセイラはボランティアの方と電車の中で撮影を行なったのだが、英語で日本人ボランティアと上手くコミュニケーションが取れず、セイラは今後全ての撮影を自分でやることにした、という。私がミリツァに付ききりの間、ある程度英語ができるボランティアさん達に撮影を頼んだのだが、どうも上手くいかないのだ。理由は、

1.英語での意思疎通ができない(100%理解しあえないと、アーティスト側は納得しない場合が多い)
2.美術としてのムービーが理解できない
3.セイラの作品の意図が理解できない

等にあると思う。先日、悪天候の中スクランブル交差点にて撮影した際、プロの映像作家2人(英語ができる人)とボランティアさん3人で、スクランブル交差点に人を散らして撮影したのだが、なかなか難しかった。日本人同士でさえ、スクランブル交差点の撮影は困難であるし、さらに悪天候と美術作品としてのビデオ撮影に慣れていないというギャップに、私は悩まされた。かといって全て英語ができる映像作家を5人そろえる事は困難であるし、それだけの力(経済力も含め)は私にはない。

通訳を通してではコミュニケーションに限界があるし、また母国語で話をしても、本当にコミュニケーションを取れているかどうか、疑問が残る。他者をどう理解するか、そしてどこまで理解できているのか。これは永遠のテーマの一つだろう。本当に、毎日がロスト・イン・トランスレーションの世界だ。

昨日の夜は木幡さんのキュレーションしたピエール・ギヨタと田中泯さんのパフォーマンスを見に行く。3人で行く予定が、今度はミリツァが体調を崩してしまい、私とセイラの2人になってしまった。ミリツァは撮影の前日には興奮のあまり、寝付けなかったと言う(私もそうであった)。しかし会場でもう一人の展示参加アーティストの柴田ジュンさんが来てくれたので、展示実行にとって実り多いものとなった。

田中泯さんのパフォーマンスは非常に興味深いもので、舞踏にあまり馴染みのない私としては非常に面白かった。その後、会場であるPlanBにセイラが作品「HomeSICK」を寄付したい、と申し出てインストールしようとした所、田中さんと木幡さんからコンパスを使って正確にサラエボの方向を指すように注文がつけられ、その日のインストールは実現せず。セイラも当日頑張ってコンパスを買いにいったそうなのだが、買えなかったそう。私の体が2つあれば、問題は発生しなかったのに。。。

今日はいろいろと事務的なことを片付けた後、ミリツァの作品に必要なものの買出しに行く。ミリツァは一晩寝たらすっかり回復していた。さらにミリツァの映像を編集してくれる担当者と会ってミーティング。なかなかのナイスガイだった。セイラは一緒に行動を予定するものの、まだ時差ぼけが直っていないようで、昨日もなかなか寝付けなかったそう。そんな訳で、行動は別行動になってしまった。

NYのギャラリーやポルトカルからもいろいろと質問がとんで来る。メディアからも一つ対応に追われる。まだ休息の時間は遠い。

ミリツァと買い物

2005-05-23 21:04:50 | Weblog
今日は一日、ミリツァの撮影に必要となる機材などを購入し、その後ボランティアさんと打ち合わせ。ミリツァはカートレースをテーマとしたビデオ作品を作る予定で、明日千葉にあるレース場で撮影するのだ。私はこの作品の話を彼女の来日時に聞いたのだが、ああ、大仕事になりそうだ、と感じだ。機材や場所を確保するのは一仕事であった。

ミリツァは小型カメラをヘルメットの先に固定し、運転中に変化する自分の表情を撮影したいと言う。その為には小型カメラが必要なのだが、ACアダプター無しで撮影できるカメラを探すのは一苦労。それが大変だというのをミリツァに説明するのにも一苦労。最終的には、SONYのまめカムを1日レンタルし、そのカメラを東急ハンズで買ったワイヤーの先にくくりつける事になった。

ミリツァは東京は大都市だから、ヘルメットの上にカメラをくくりつけたものがレンタルできすはずだ、と言って聞かない。私はビデオ撮影をやっている友人に聞いたのだが、昔はそういったレンタルもあったのだが、最近はやってない、という話をした所、いや、あるはずだと言って聞かない。フリーペーパーをもってくるから、あんたが日本語を読んで、レンタルをやっている場所を探して、と何度も要求され、ひどく疲労困憊する。それを説得させるだけで30分以上を使ったと思う。

その後、池袋にてボランティアさんから撮影機材を借りる。ちょうどその時、セイラから連絡があり、夜の8時からの渋谷での撮影に同行してくれ、と頼まれる。私はミリツァとの買い物(コンピューター含む)と体調不良で限界であった為、夜8時にはもうホテルに帰りたかった。セイラも理解してくれたとは思うが、明日もまるまるミリツァの撮影に付ききりになるので、せめて水曜日はセイラの作品制作に時間を割かなくてはならない。

今日はもう寝たいけれど、まだメールが溜まっている。頑張って仕事しよう。

ついに私もダウン

2005-05-23 08:33:15 | Weblog
昨日の朝は、私の体重と同じくらいの荷物を、一人で橋本から東池袋のウィークリーマンションに運ぶ。ミリツァが自分の作品を全て手元に置いておきたい、というリクエストから。ミリツァのトランクを私の荷物と一緒に持ってきたのだ。なぜなら二人から頻繁に電話がかかってきて、「30分後にホテルに来て」といった感じの連絡が多いので、私も同じウィークリーマンションの別室に滞在する事にしたのだ。

昨日のお昼から夜にかけて、渋谷のスクランブル交差点にてセイラの作品の為の撮影。電気屋にて広角レンズなど、必要な道具を全て揃え、午後3時より8名のボランティアさんとミーティング。集中できる環境とミーティングができる場所が欲しい、というリクエストから、渋谷のホテルのカフェに移動し、ボランティアさんとミーティング。その後、午後4時から6時にかけて、雨の降る中5台のカメラを使い、スクランブル交差点の撮影を行なう。ボランティアさんの献身的な姿勢には、本当に助けられた。撮影後、ボランティアさんにセイラがサインを入れたポストカードを渡している際、強烈に疲れてしまい、テーブルの上にぐったいりしていると、「ボランティアさんの前で恥ずかしい姿は見せないで。プロのキュレーターとして、ちゃんと仕事をして」とたしなめられ、ガンバって応対をする。

夜は、渋谷の「おはち」にて食事。

ミリツァはセイラの作品を撮影中、スチル写真を撮ってくれたのだが、ミリツァは自分がセイラの作品の手伝いをしているのが納得できない様で、私は私で作品を作りたい、と言う。スケジュールの調整をする必要があるのだが、共同で制作をしたい、と言い出したのは彼女達なので、困ってしまう。しかし、上手くスケジュールを調整して、制作を進めていくしかない。

しかし、食事中、今度は私が強烈な目まいと共に、吐き気を催す。1週間ほとんどまともに休まず、睡眠も取っていない激務であった。仕方が無い。体中がだるい。おとといも私の携帯には30回ほどの着信があり、バッテリーが半日で無くなってしまった。ボーダフォンのプリペイドの携帯3000円分も、一日で使ってしまった。京都と広島、さらにボランティアさんの統括だ。食事もちゃんと取れていないし、これは普通の仕事量ではない。その中、通訳と制作、荷物運び、さらにはかさむ予算とその金策などで、私の体は文字通り悲鳴を上げている。

今朝は、昨日の夜はちゃんと寝たので少しは元気があるのだが、あまり無理はできない。

疲労からくる体調不良

2005-05-21 11:48:27 | Weblog
ついに東京でのプラットフォームを終えた。三人とも睡眠不足と疲れから、体調は最悪。それでも、何とかなった。セイラとミリツァの気迫には、本当に頭が下がった。しかし本当にバタバタしてしまったので、ボランティアさん達にはちゃんとお礼も言えず、心苦しい限りだ。

その後、セイラとミリツァから、ちゃんとゆっくり休める所が良い、というリクエストを受け、池袋のウィークリー・マンションを一人ずつ借りる事にした。滞在製作と撮影に集中してもらう為にも、しっかりと休める場所が必要なのだ。私も彼らが東京にて撮影をしたい、と言うと思っていなかったので、非常に突然ではあったが、それに答えるしかない。

しかし、マンションに到着後、私が日暮里の滞在場所に帰ると、夜8時過ぎにセイラから電話があり、頭が痛い、との連絡を受ける。あれだけのハードな移動の後にハードなスケジュールで新聞社などのインタビューを受け、製作の事も考えているのだから、体調がおかしくなっても全く不思議はない。急遽、薬、エネルギードリンク、食事などを持って、池袋へとんぼ帰り。セイラの体調が、本当に心配だ。

セイラとミリツァのビデオ撮影ボランティア募集

2005-05-20 14:07:05 | Weblog
セイラとミリツァのビデオ撮影ボランティア募集

セイラとミリツァは、東京にて新作の為のビデオ撮影を行います。そこで、撮影のクルーを募集したいと思いま

す。
1.日時:21日(土)~26日(木)の間で空きのある人(1日でもOKです)
2.デジタルビデオを所有しており、できれば映像作品の撮影経験のある方(美大生が理想です)


お手伝いできる方は、私のメールアドレスまで早急にご連絡して頂けましたら光栄です。
w_shina@hotmail.com

それでは、よろしくお願いします。

渡辺真也


渡辺真也インタビュー

2005-05-19 09:35:48 | Weblog
ビデオアートセンタートーキョーのwebサイトに、”渡辺真也インタビュー「もう一つの万博」開催にあたって”が掲載されました。ご興味のある方はプラットフォームご来場の前に読んで頂けたらと思います。
http://www.vctokyo.org/j/videoarticle/swatanabe200505a.html

睡眠不足にも負けず・・・

2005-05-19 09:22:29 | Weblog
昨日の夜は姉の家にミリツァが来た事もあり、私はキッチンに寝袋を使って寝た。しかし、慣れていないせいか、あまりぐっすり眠れず、朝7時くらいには目が覚めてしまう。ここ3日、ほとんどまともに寝ていない。

ミリツァとセイラのリクエストで東京都心の安いゲストハウスに移動させる事を考えているのだが、まだ私がファンドレイジング中という事もあり、現状で考えた場合、こういった滞在費も私の個人出費レベルになっている。本当に悩みの種はつきない。

今朝は朝から今日のプレゼン用のドキュメントの翻訳・プリントなどを行なう。かなり良質のプレゼン用紙ができたと思う。今日の夜が楽しみだ。あとは体力勝負だ(もう頭がガンガン痛い)

ミリツァも到着!

2005-05-19 02:54:59 | Weblog
今日は朝6時に起きて、成田にミリツァをお出迎え。全く変わっていなくて、いつも通り元気だった。嬉しい。

その後、ミーティングをした後、上野にてセイラと合流。セイラとミリツァが仲良くなるかどうか心配していたが、想像以上に仲良くなってしまったのにビックリ。本当に凄い意気投合だった。その後、芸大の担当者達とミーティング。さらに滞在制作に関しても、かなり話が進んだ。制作のアイディアがもうある程度固まり、4作品ほど作れそうだ。あとは、撮影のクルーを確保する事が条件となるだろう。

今日、改めて思ったのが、セイラとミリツァのアーティストとしてのプロ意識の高さだ。ここまで自らの作品やリプリゼントの仕方に関して、完璧を求めているとは正直思わなかった。今日もセイラもミリツァもほとんど睡眠を取っていないにも関らず、これだけ熱が篭って議論できるとは。だって、もう夜中の2時過ぎだよ。異常なほどの集中力としか言い様がない。私も久しぶりにアートに対して熱いものがこみ上げてきた。これだけの制作にかける情熱を、私は日本在住のアーティストに見出した事は、正直ない。これは大袈裟でもなんでもない。本当にそうなのだ。

それにしても、明日が楽しみだ。絶対に良いものにする自信が出てきた。期待していておいて欲しい。