Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

Today I met

2006-10-08 07:14:23 | Weblog
昨日は、ついにあの大御所アーティストの方に会ってきた。

話は多岐に渡り、美術史、アートマーケット、ギャラリー、政治、経済、数学、言語、物理学、化学、歴史、文学、詩、宗教、オカルトまで幅広く、とにかくとりとめのない話となった。夕方4時から夜中の3時まで、なんと11時間もぶっつづけで話していた。これだけ話をしたことは、私の人生の中でも初めてのことではないか?

ペンローズの特異点の話から、グルジェフの話、ホツマの話、エメラルド・タブレットの話にまで話は及び、大変興味を惹かれた。特に私が興味深かったのは、知という言葉に関する世界的なメタファーである。

氏はずっと知という漢字に興味を持っており、知という漢字は、「知=矢と口、すなわち知識のある人の口からは矢が飛び出す」、という意味メタファーなのである。その後氏が、フランス人と会話をしていた際、「フランス語で君を知りたい、と言った際、それが意味するのは君とセックスしたい、という意味だ、という事を聞いた際、ハっと気付いたという。つまり、漢字で表記された知のメタファー、すなわち矢と口のイメージが、男性器と女性器のイメージであることに気付いたという。

その後、言語と数学が似ているという話や、人智学の話など、とにかくとりとめのない話になった。時の番人と長い時間を過ごし、とても楽しい夜だった。