なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

喀血

2024年04月17日 | 呼吸器疾患

 4月15日(月)に内科外来を診ていると、消化器科医が相談があるそうですと看護師さんにいわれた。

 消化器科の診察室に行くと、消化器科医が患者さんの胸部CTを見ていた。その日吐血として消化器科の外来に回されたが、話を訊くと、腹部症状はなく、咳き込んでの症状で喀血だった。

 13日(土)に咳をした時にわずかな出血があり、その日かかりつけの内科クリニックを受診したが、胸部X線で異常を認めなかったそうだ。翌14日に2回、15日の朝にも咳をして血液を喀出していた(純粋な血液だけ)。

 胸部CTで右肺の中葉と下葉に気管支拡張症があり、その周囲に淡い陰影が広がっていた。バイタルは問題なく、酸素飽和度も正常だった。炎症反応も陰性で、緊急性はないと判断していたようだ。

 

 2004年に当院呼吸器科(当時はあった)に肺野異常影で検査入院したことがあった。その時の陰影は右下肺野背側の今回より小さな陰影(粒状影散在)だった。気管支鏡検査でも有意な異常(腫瘍、抗酸菌)はなかった。

 気管支拡張症からの出血でとりあえずは止血剤で経過をみるような気はするが、早めに基幹病院の呼吸器内科に回した方がいいです、とお伝えした。連絡すると診てもらえることになり、紹介となった。

 感染症併発なのか、それは非結核性抗酸菌症なのか、(肺炎様の腫瘍?)など気になるが、専門医にお任せしたい。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 慢性硬膜下血腫 | トップ | 脾梗塞? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

呼吸器疾患」カテゴリの最新記事