7月30日に熱中症で81歳男性が入院した。7月26日から28日まで熱中症で入院(若い腎臓内科医担当)していた。気温35~36℃が続き、夜間も暑かった。
家に帰ってから、また嘔気・めまい(ふらつき)で食べられなくなって、息子さんが入院の準備をして30日に連れてきた。8部屋ある自宅でひとり暮らしだった。奥の部屋にだけ古いエアコンがあるが、ふだん(暑い)は台所で過ごしているそうだ。
入院して3日点滴をすると症状軽快して食事をとれるようになった。今回は少し長く置いても欲しいという。退院時期は気温を見ながら決めることにしていた。
8月2日水曜日の夕方に左眼が見えにくいと訴えた。痛みはないという。見た目は特に問題ない(ように見えた)。
眼科は毎日大学病院からバイトで来てもらっているが、その日眼科は午前中のみで終わっていた(水曜日は院内紹介の枠がない日)。
木曜日に眼科外来で診てもらうと、緑内障だった。マンニトールの点滴と処置をして点眼薬も処方された。翌日(金曜日)も診察となった。手術の必要な白内障もあり、眼科の治療がずっと続くといわれた。
病室に戻ってくると、症状は軽減していた。前日より左眼が大きく開眼していて、前日は閉眼気味だったと気づいた。結膜の充血が少しあった。
緑内障発作は典型的な写真(結膜の毛様充血・角膜浮腫)が載っているが、外見上所見に乏しいこともあるのだった。(もっときちんと診察すれば所見はとれたのだろうが)
以前、土曜日の日直の時に頭痛(前頭部痛というより前額部)で救急外来を受診した患者さんがいた。結膜充血と眼瞼が腫れて眼球が飛び出して見えるような教科書的な緑内障発作だった。
土曜日の昼近くだったが、市内の眼科クリニックで診てもらえることになり、大変助かった。(大学病院にいた時に緑内障手術もしていたそうだ)時間外だと眼科救急は大学病院だけになってしまう。
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