昨夜は循環器科医が当直だった。夜に2名入院していて、今朝連絡がきた。ひとりは60歳女性でBPPVだった。昨日朝起床時から回転性めまい(頭位変換時)が起きて、自宅で経過をみていたが、症状が続いて受診した。頭痛・耳鳴・難聴はなく、頭部CTは異常なし。短期入院で経過をみることになった。小脳脳幹部梗塞などの鑑別には頭部MRIが必要だが、今朝には症状が軽快しているので、大丈夫だろう。明後日の連休明けに仕事があるので、明日の症状がさらに良くなれば退院したいという。病棟の看護師さんに、その辺の手続きについて指示を出しておいた。
もう一人は87歳男性で、循環器専門の内科クリニックに心房細動・心不全(僧房弁・大動脈弁置換術後)で通院している。利尿剤がラシックス20mg・アルダクトンA50mg・ダイアート30mgと三種類処方されていた。アリセプト・メマリーの処方もあり、アルツハイマー型認知症もある。数日前から食事がとれなくなって受診していた。それなら日中に受診してもらえばいいのだが、まあ家族の事情があるのだろう。昨日から500mlの点滴が持続で入って、今日は食事がしたいという。昼に全粥刻み食を出したら1/3くらいは食べた。このまま1日500mlの点滴で数日経過をみていいようだ。奥さんに聞くと、循環器科の薬は適当に飲んでいて、けっこうあまっているが、先生には言ってないという。利尿剤の効きすぎによる脱水症ともいえない。心電図では判定しがたいが、CK・LDH・ASTの上昇がある。心筋障害が加わった可能性があり、慎重に経過を見る必要がありそうだ。循環器科で入院させてもらいたいところだが、高齢認知症ということで内科入院になった。
特に予定もないので、午後は病院で看護科の講義の準備をすることにした。大した用もないのに、病院にダラダラといるのも嫌いではないというのは、古い世代だからだのだろう。
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