70歳台後半の男性。糖尿病・糖尿病腎症・高血圧症で内科外来に通院している。一昨年急性心筋梗塞(下壁梗塞)で心臓センターのある専門病院で冠動脈ステント留置を受けていた。昨年11月から息切れがあり、症状が続くため今日初めて息切れの話をした(ふだんは血糖の話だけ)。確かにCOPDの症状が出やすい時期に症状が始まっているが、寒い時に言わないで暖かくなってきたこの時期に訴えるとは。喘鳴はない。4年前まで喫煙していて、20本/日が50年以上になる。心不全ではなかった。COPD疑いとしてスパイロをしてみたが、正常域にあった。酸素飽和度も正常だった。胸部単純X線ではわかりにくいので、胸部CTを行ったところ、両側肺に気腫性変化を認めた。さらにCTで見ると、胸部X線で右肺の肺動脈陰影に重なる位置に結節性病変があった。肺癌が疑われる。呼吸器科外来(大学医師担当)に紹介することにした。
明日から3日間消化器病学会で東京へ出張。
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