なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

鎖骨下静脈穿刺

2018年09月18日 | Weblog

 CVカテーテル挿入はたまにやるくらいだったが、このところ少し増えている。CVカテーテル挿入といえば、鎖骨下静脈から行っていた古い世代だが、最近はもっぱら内頚静脈からになっているようだ。若い先生たちは普通に内頸静脈穿刺をしていて、古い?先生方もたいていは内頚静脈穿刺をしている。

 当方もエコーガイドで内頚静脈から挿入する様にしている。穿刺はしやすいが、カテーテルの固定が難しい部位ではある。

 誤嚥を繰り返して、経口摂取ができなくなった高齢男性は、家族の希望もあり、高カロリー輸液にすることになった。内頚静脈からと思っていたが入りにくかった。

 エコーで鎖骨下静脈を描出してみると、教科書にあるように鎖骨下動脈の前にきれいに鎖骨下静脈が描出された。少なくともエコーで見て行うので、肺を穿刺することは(まず)ない。こちらはエコーの長軸方向で穿刺するようになるので、穿刺針の進行が見やすい。初めてエコーガイドでの鎖骨下静脈穿刺を行った。

 鎖骨下静脈からの穿刺は気胸などの併発症が危惧されて、穿刺部位として敬遠されている(野蛮な手技?)。第一選択ではないが、エコーガイドで慎重に行えば穿刺部位としてまだ使えるのかもしれない。カテーテルの固定はしやすい。下記の本も11年前ですでに古くなった。

  必ず上手くなる!中心静脈穿刺―部位別穿刺法のコツと合併症回避のポイント (ビジュアル基本手技 5)

 内科の若い先生はPICCを挿入していた。PICCはやってみたいと思いながらまだしていない。これからはPICCか。尺側皮静脈からの穿刺は細くて難しそうだ。比較的太く描出される患者さんを選んで行ってみようかと思う。 

必ずうまくいく! PICC〜末梢挿入型中心静脈カテーテルの挿入テクニックから管理まで

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