2週間以上の前に84歳男性が慢性閉塞性肺疾患の増悪で入院した。併発した肺炎自体は軽度だったが、CO2ナルコーシスを呈していた。
NPPV(V60)を開始して軽快したので、NPPVの離脱を開始した。最初は日中の半日(午前中)のみ離脱(その後はまた装着)から開始して、初日はいい感じで過ごした。次の日は朝から夕方までの離脱を予定していたが、2時間くらいで低酸素血症で再装着になった。
血液検査でいったん改善していた炎症反応の増悪があり、抗菌薬を変更したりしていた。(スルバシリン(ABPC/SBT)からゾシン(PIPC/TAZ))喘息としての要素には乏しいが、ステロイドも投与していた。
NPPV装着では改善しているが、なかなか離脱に至らない。V60の条件設定は初期設定なので、いけそうな気はするのだが難しい。この患者さんは挿管下人工呼吸にもっていっても、そこから先の見込みがない。NPPVが最終治療になる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます