日曜日の日直は消化器科医だった。土曜・日曜と地域の基幹病院がシステム変更のため、救急の受け入れができないとアナウンスしていたので、救急搬入が多いかもしれないと思っていたそうだ。
月曜日に、思ったより楽でしたと言われたが、それなりに問題あるの患者さんは受診していた。
乳癌治療で有名な病院に通院していた76歳女性が、倦怠感・食欲不振で受診した。多発性骨転移があり、鎮痛薬は処方されていなかったが、通院も大変となり、当院の乳癌を担当している外科医に紹介されて受診するばかりになっていた。
右胸水貯留が軽度~中等度にあり、栄養状態が悪化していた(低アルブミン1.8mg/dl)。ちょうど紹介を受ける外科医が外科の当番で病棟回診に来ていたので、そのまま外科入院となった。
86歳女性が動きが悪く、失禁(これは膀胱の問題だった)もするというので、当院に救急搬入された。基幹病院脳神経内科に脳幹梗塞で入院していた既往がある。脱力ははっきりしなかったようだが、頭部MRIで左基底核に脳梗塞を認めた。
基幹病院に連絡してみると、ちょうど入院時の主治医である脳神経内科医が日直をしていた。その日は受け入れできないが、指示の治療(アルガトロバン)をして翌日に連絡することになったそうだ(月曜日に無事転院)。
当方が外来で診ていた94歳女性が、膝関節痛・足関節痛で外科外来を受診した。昨年10月に処方をしているが(高血圧症・心房細動)、予約日に来れないまま服薬をやめていた。
膝関節内に石灰化を認めて、複数の関節炎であることから、偽痛風として消化器科で入院にしていた。当院の整形外科はこの春にいったん消滅する予定で、整形外科入院を依頼するとNSAIDで帰宅とされてしまうだろうと判断したそうだ。
セレコックス内服で解熱して、食事摂取も良好となっていた。診断は正しい。
それにしても、都合よく関係する先生方が病院に出ていたものだ。その日は小児科医も日直でいて(月2回くらい出ている)、小児は一手に診てくれるので、内科診察は少なくて済んだ。いろんな意味でラッキーな日直だったかもしれない。
今日は連携病院の感染管理相互評価で、がんセンターに行くので、午後は不在となる。インフルエンザなどの感染症で大抵の病院が面会制限をかける時でも、がんセンターは面会フリーになっていたりする。今回はさすがに制限をかけているはずだが、どうしているのだろうか。
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