なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

今日は胃瘻造設しただけ

2015年07月30日 | Weblog

 今日の午前中は外来がなくて、救急当番だったが救急搬入もなく、余裕があった。7月30日~8月2日で7人退院するので退院サマリーやふだn通院しているクリニックへの報告書を書いていた。

 誤嚥性肺炎で今月入院して、退院後すぐにまた誤嚥性肺炎となって再入院した83歳男性に、内視鏡的胃瘻造設(PEG)を行った。CTで見ると胃がちゃんと拡張して穿刺できるかどうか危ぶまれたが、意外に胃下垂タイプで問題なく造設できた。再入院時は、結果的に肺炎そのものはそれほどひどくなかったが、両側の気管支に散布されたらしく、著しい低酸素血症で搬入された。経口摂取ができなくはないが、1日分を摂取するのは困難と判断された。楽しみ程度に少しは食べられる。併用で行く予定だ。

 先週、69歳男性が基幹病院呼吸器科からNGチューブによる経管栄養の状態で転院してきた。その日の夕方に肺炎で著しい低酸素になった(酸素10L/分使用)。NGチューブそのものも抜去した。この方は年齢的には若いが、脳梗塞後遺症で寝たきり状態だった。両上肢は拘縮して胸壁にくっついていた。アルコール依存症での入院歴があり、石灰化ガチガチのアルコール性慢性膵炎だった。うなるだけで発語はない。基幹病院消化器科の判断では、横行結腸が胃の前にあり、通常の内視鏡的胃瘻造設はできないと判断されていた。こちらで、胸腹部CTで確認すると(肺炎で撮影)、できそうにも見えた。今日、胃瘻造設の時に消化器科医にも見てもらったが、できるかもという。CVカテーテルを挿入して高カロリー輸液を開始してしまったが、どうしたものか。

 朝に院長先生から、来週大学病院で専門医研修についての会合があると言われた。平成29年度から新たな専門医制度の研修が始まるらしい。

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